スーパーSF大戦・第14話


C−part.




 新ヤイヅCITYの戦乱は混乱の様相を呈しだしていた。
 現在までにこの地で戦いを繰り広げている者、4者。
 この侵攻を計画した地獄大使率いるDr.ヘルの機械獣軍団。
 Dr.ヘル指揮下のあしゅら男爵によって海底に沈んでいた輸送船から発見された古代怪獣ゴモラ(制御不能)。
 それを迎え撃つは次の2者。
 元々この地の防衛を司っていた防衛隊の機甲師団。
 そしてたまたまハワイからこの地に寄港していた地球帝國軍下の沖女の選抜メンバーによるRX−7軍団である。
 そこに更に先ほどから参加した団体があった。
 M.A.T、モンスター・アタック・チームの高速重装VTOL戦闘機である。
 実は今までゴモラは、その巨体に対する火力が足りないと云う理由で防衛隊の機甲師団も沖女のRX−7も手出ししていなかったのだが、彼らは自分たちが設立された主目的をきちんと理解していたため、その戦力を古代怪獣ゴモラへと向けていた。
 加藤隊長が操縦するマットアロー1号は、今まで蓄積された対怪獣用の戦訓に基づき戦闘を開始ししようとしていた。
 低空より新ヤイヅCITY中央島のある外輪山に侵入したマットアロー1号2機はゴモラ背面方向及び風下より低速低騒音モードにてビル群へ侵入した。
 ゴモラの視界及び反響による音源の攪乱と臭いによる位置探査を防ぐためである。
 加藤隊長と南隊員は慎重にベクトルノズルの方向を操作し、高層ビルの谷間を抜けていった。
 ゴモラは最初の頃こそ手当たり次第に破壊活動を続けていたのだが、現在は落ち着いたのか故意による破壊はしていなかった。
 しかし、あの巨体である。歩行するだけで周りのビル群には多大な被害が発生していた。
 例を挙げると、最近流行の総ガラス張りのビルでは、ゴモラがそのビルから50メートル内を歩行しただけでそのガラスが全て砕けてしまうのだ。
 しかも、ビルはゴモラよりも高い位置にまで建っている。その為、割れたガラス片が落下しゴモラの顔面を刺激する。
 いかな怪獣と云えどその眼球は一番の弱点に違いなく、攻撃を受けたと感じたゴモラはそちらの方へ向け巨大な尻尾の一撃を振るった。
 近代的な耐震構造のビルディングとは云え、この様な攻撃は設計の想定外である。
 たちまちの内に主要な柱の内、致命的な数が一瞬にて粉砕されてしまった。
 そこに更に体当たりを喰らった瞬間、そのビルは悲鳴のような音を立てて「く」の字に折れ、スローモーションのように倒壊した。
 ゴモラは先ほどからその様なことを繰り返して島の中央から反対側へと、つまり本土へと向かっていたのである。
 加藤隊長は、マットアロー2号の到着予定時刻、あと10分を稼ぐために牽制攻撃を開始しようとその隙を待っていた。
 その時は意外とすぐにやってきた。
 中央人工島中心部には、ロータリーがあり、そこから放射線状に道が延びていた。
 ロータリーは交通の要所として設計されていたためかなりの敷地を以て整備されていた。
 初めて落ち着けるだけの広さを持った場所に来たゴモラは、辺りを取り囲むように屹立するビル街を見回し、取り敢えずの危険がないことを確認すると腰から伸びた巨大な尻尾を延ばし、腰を支点としてまるでやじろべえの様な格好で姿勢を楽にした。
 彼はそのまま目を瞑ると動きをとめた。
「南、」
「はい隊長」
「火点予定地域に避難勧告は出て居るんだな」
「付近住民、並びに警察、消防の待避を確認しております」
「ふむ、対生物センサーにも人間の反応は見当たらないな、良し。それでは130秒後に攻撃を開始する。私は本土側に回り込む、南は現地点で待機せよ」
「ラジャー」
 加藤隊長はゴモラが間違っても本土側に逃走しないように、本土側より牽制し、側面からの攻撃を加えることで敵の動揺を誘おうと考えていた。
 加藤機は500メートル後退し第1環状線を左回りに移動していった。
 繁華街の看板が立ち並ぶ通りで空中静止し、ゴモラの様子を伺いつつカウントダウンを数えた。
「照準ロック、10、9、8、火器安全装置解除、4、3、フォックス2ファイアー!」
 加藤隊長が気合いと共に射撃釦を押し込んだ。
 マットアロー1号のハードポイント4点の内外側に吊り下げられている2基のミサイルが切り離されると同時に、尾部のノズルより強力な噴射炎を吐き出しながら休んでいるゴモラに突進していった。
 速度ゼロからの発射を考慮されたマットアロー搭載型の対生物弾頭噴進弾はその加速用に固形ロケットのアフターバーナーが使われているのだが、その欠点として強烈な音を撒き散らすという事が挙げられる。
(もっとも、相手にパニックを起こさせる効果もあるのだが)
 今回もその欠点が露呈した。
 ゴモラは正面から急激に接近してくる2基のミサイルに気付くと咆吼を上げて前肢を振り回した。
 ゴモラは見事にミサイルを叩き落とし、怒りの形相も顕わに加藤機へと突進した。
「チッ! 南、側面攻撃開始」
「ラジャー」
 加藤隊長はマットアロー1号の翼端に1基ずつ設置されている20ミリ機関砲をゴモラの顔に向けて連続発射しつつ垂直上昇した。
 ゴモラは脊椎動物2足歩行型の怪獣である。
 その為、重要な感覚器官は頭部に集中している。
 だが、強靱な皮膚組織を持つ怪獣には20ミリ程度の攻撃では致命傷にはほど遠い。
 しかし敏感な感覚器官が集中している場所への攻撃は、経験上多くの種類の怪獣達は本能的に嫌がることが多かった。
 ゴモラは目をつぶり顔を背けてその加藤機の牽制用20ミリ弾を鬱陶しげに回避しようとした。
 そのお陰で突進のスピードが鈍り、加藤機は危うく撃墜を逃れることが出来た。
 加藤機はビルの屋上付近まで上昇すると、ビル影に隠れながら次の攻撃ポイントへと移動を開始した。
 その間、南機は加藤機に突進して行くゴモラの斜め後ろの位置にて攻撃のタイミングを取っていた。
 20ミリ弾の牽制によって翻弄されるゴモラは完全に南機に気付いていなかった。
「よぅしよーし。フォックス2、1から4番まで全段発射!!」
 加藤機がビル陰に隠れた瞬間、南は4基のミサイルを思い切りよく全弾発射した。
 2発はゴモラの脚もとに、2発はゴモラの頭部に対してである。
 実はあの巨体を支える足の裏に掛かる圧力は、独逸第3帝國で開発された超巨大戦車「マウス」よりも更に大きい。
 その為、足元に振動が掛かると地面が耐えきれず崩壊し、足を取られた怪獣は意外と簡単にバランスを崩すことが多い。
 不意を突かれたゴモラは、突然足元が揺られて完全にバランスを崩してしまった。
 近くのビルの壁面にその巨体をメリ込ませ一時的に動きを止めてしまった。
 だが、残り2発のミサイルにとっては充分な時間だった。
 テレビ誘導されたミサイルはゴモラの頭部側面に大きく広がっている2本の角に命中し、瞬発信管を作動させた。
 強烈な爆風によって頭部に打撃を受けたゴモラは脳しんとうを起こしたのか、10秒ほど完全に動きを止めた。
 だが、すぐに再起動を果たすと闇雲に頭を振り回しながら近くのビルに突進しつつ、大きな叫び声を上げて走り始めた。
 血走った目を見開いたゴモラは、狂った牛のような勢いで目の前に何があろうが構わず破壊して行った。
 完全に錯乱し、手負いの状態となったゴモラは注意力が低下していた。
 その隙を狙って加藤機がゴモラの喉元に向けて徹甲弾頭のミサイルを発射した。
 職人芸的な技量で撃ち放たれたミサイルは見事にゴモラの喉元に食い込んだが、それは更にゴモラの興奮を誘うばかりで致命傷とならなかった。
 手持ちの攻撃兵装が20ミリ機関砲のみとなってしまったマットアロー1号2機は最早牽制以外の攻撃は出来なくなってしまった。
 しかも、ゴモラは最初に加藤隊長が攻撃を仕掛けた方向、つまり絶対に行かせたくないと考えていた方向である本土へと突進していたのである。
 加藤隊長の狙いは完全に裏目に出てしまった。
 そして、ゴモラはマットアロー1号が牽制をする間もなく海岸線へと到達した。


 新ヤイヅCITY北方5キロ上空高度一万メートル。
 飛行装備を施したARIELはスクラムジェットエンジンを全開にし、速度M2.4にて新ヤイヅCITYに接近しつつあった。
 そのコクピットブロックには3人のうら若き乙女達がかしこまっていた。
「ねぇ〜おねぇちゃん。いーかげん単語帳読むのやめなよーぉ。目が悪くなっちゃうよ」
「何言ってるの? 日々の絶えざる努力が大学合格へのただ一つの道なのよ」
「絢ちゃんも大変ねぇ。まぁ気持ちは分かるけど、これから戦闘なんだし危ないから取り敢えず大人しく座っときなさい」
「そりゃみゃあちゃんは頭良いからいいけどサ・・・・・・ブツブツ」
 岸田絢は仕方なく単語帳をポケットに仕舞うとパイロットシートに座り直した。
 河合未亜は苦笑しながらそれを見ていたが、戦術コンピューターが表示する戦況概念図に新しい情報が書き込まれたのに気付きSCEBAIに通信回線を開いた。
「こちらARIEL、SCEBAIコントロールへ」
『こちらSCEBAIコントロール、なんですか未亜さん』
「レーダーには敵の種類が沢山あり過ぎて優先順位が定まってないんだけど、指示をちょうだい」
『えーと、自衛隊の情報では敵は大きく2種類に分けられます、ひとつは無人戦闘ロボット群二〇機、ふたつ目が全長70メートルの怪獣ゴモラですね。無人戦闘ロボット群は地球帝國軍の人型戦闘機が迎撃してますので、アマテラスミサイルで攻撃した後怪獣の方へ向かって下さい。現在ゴモラと交戦中のMATの攻撃機は残弾ゼロとの事です』
「りょーかい、ではARIELは遠距離よりアマテラスミサイルを発射します」
 未亜はコンソールをガンナーモードに切り替えると、アマテラスミサイル20発を遠距離モードにて目標設定をセットした。
 ARIELのコンピューターはIFS(敵味方識別装置)の反応からあしゅら男爵麾下の機械獣軍団にのみ照準セット。
 一応、地球帝國製のマシーン兵器には当てないようにセッティングしてから、無造作に撃ちっぱなし


 ARIELが上空に到着、機械獣軍団に向けてマルチモードミサイル・アマテラスXを発射、一瞬で10機の機械獣を破壊すると、弾薬が切れて牽制しか出来ないで居るマットアロー1号の援護に300ミリロングレンジライフルと120ミリバルカン砲を掃射。
 しかし、その程度の威力の兵器ではゴモラの怒りに火を付ける一方であった。
「あっちゃー、ダメじゃん。博士ー、なんかARIELの兵器全然効いてない感じなんですけど」
「なんだと?! 確かに常軌を逸した巨大生物じゃが所詮生物じゃ。絶対効果がある筈だ」
「ある筈だってってもねー」
 未亜は眼下で暴れまくるゴモラの姿を見て「絶対効いてないわよねー」と確信した。
「まぁ、あるだけ全部使っちゃえば良いか」
「絢ちゃん」
「なぁにぃよぅ、みゃあちゃん」
「うっ、えらくご機嫌斜めみたいなところ悪いんだけど。あるったけのミサイルを撃ってくれないかなぁ」
「えー、でも私これの使い方なんて知らないってば」
「適当にやってくれればいいからさ、ね、それが済めば帰るから」
「ホント! 」
「うんうん本当。わたしだって早く帰ってレポートの続きしなくちゃならないし、ナミちゃんの報酬も何とかしなくちゃだわ」
 未亜が呟くとそれを耳聡く聞きつけた和美が未亜を振り返った。
「えぇ、ナミちゃん生きてたのぉ〜」
「生きてたのって、あのねぇ。あなた達友達でしょ」
「にゃはは。だってナミちゃんここんとこガッコに来てないしぃ。あのインド人どうしたのかなぁってガッコでウワサになってたからぁ」
「はいはい、友達甲斐のあるお言葉どうも、元気にやってるわよー。生活費稼ぐので四苦八苦してるけど」
「あー、やっぱりそうなんだ。そうよねぇ、勤めてたうちゅーじんのうちゅーせんがどっかにいなくなっちゃったってボーゼンとしてたし、今度ユキちゃん連れてナミちゃんトコ行こっと」
「止めときなさい、可哀想だから」
 未亜は人の良い彼女が女子高生パワーに翻弄されて呆然とする光景が目に浮かび、あわてて和美を止めた。
「えー、どうしてぇ」
「どうしても。さ、絢ちゃんやっちゃって」
「えーと、もう! こんなの分かるわけ無いじゃない、私文系なんだからー!」
 キれた絢が適当にコンソールを殴りつけるとロクにロックオンされていないアマテラスミサイルX型が10発発射された。
 とは言え、もともとARIELのコンピューターAYUMIが敵味方の識別を行っていたため、彼女の誘導に従ってその進路をゴモラに向けて修正していった。
 そこでテレビ照準範囲にゴモラを入れたミサイルは適当にロックオンされた場所に向かって突き進んだ。
 一方、MATの加藤隊長はマットアロー1号の20ミリ機関砲を使って、決死の努力でゴモラの進路を太平洋側へ向けようと牽制していた。
 そこへ、いきなり上空より飛来した大型の人型戦闘機が空中で旋回を開始したかと思うといきなり何の警告も無しに多数のミサイルをこちらに向かって発射した。
 レーダーロックオン警告表示がされなかったため、味方属性の機体がゴモラに向かって攻撃したのだと言う事はすぐに判断できたが・・・・・・、
「いきなり味方の居る場所に向かってミサイルを撃ち込むんじゃねー!」
 と大声で叫んでいた。
 彼と南隊員は慌てて機体を避難させると、ゴモラを監視できるが攻撃は受けない距離まで後退した。
 いままでゴモラが高熱の火炎攻撃を掛けてこなかったからと言って、これからもそうだとは限らない。
 いくらマットアローが怪獣の火炎攻撃を想定して耐火装備が充実しているとは言え、酸素不足に陥ったエンジンの出力は飛行に適しているとは言えないばかりか、フラついている所を叩かれたら機体は無事でもパイロットは即死してしまう。
 彼らの戦闘マニュアルに従い、安全圏まで待避することは当然であった。
 人間の想像を遙かに超えた超自然災害、それが怪獣なのだ。
 ARIELから発射されたアマテラスミサイルは、激しく暴れるゴモラに全弾命中した。
 爆煙に包まれるゴモラであったが、その煙が薄れてくるとそこには平然と佇むゴモラの姿があった。
 幾ら対空用でもあるマルチモードミサイルとは言え、対降下兵用に炸薬の量を増加している為、通常の対地ミサイルに比べても3割り増しの破壊力を持っているにも関わらずだ。
 ゴモラは先ほどまでの狂乱を静めると、警戒音を発しながら周囲を警戒した。
 彼の視界には上空を旋回する巨大な物体(彼は怪鳥タイプの巨大生物と認識した)と周囲をチョロチョロと動き回る2体の小型甲虫(マットアロー1号)が見えた。
 彼のつたない記憶によると、先ほどからチョロチョロしている甲虫の方は鬱陶しい物を吐き出しているがハッキリ言って眼中になかった。
 特に気にする必要は無し。
 それよりも上空を飛んでいる怪鳥が問題だ。
 ここは彼のテリトリーでは無かったが、と云うより奴のテリトリーなのだろうが、攻撃されてこのまま油断していたらこちらがやられてしまう。
 このままここを自分のテリトリーにしてしまうか、あの怪鳥のテリトリーから離脱するまでは奴から目を離しては行けない。
 ゴモラは本能の導きによりそう結論付けるとARIELに向けて熱い咆吼を放った。
「加藤隊長」
「うむ、一般的な怪獣の反応だな。奴はあのロボットの攻撃から身を守るためここを自分のテリトリーとする事に決めたらしい」
「攻撃防衛パターンの25番ですね。と言う事はあのロボット兵器を退去させればゴモラも撤退するのでは?」
「否、すでにゴモラはここをテリトリーとして認識してしまっているはずだ。やつを殺すか、実力を持って排除するしか方法はない!」
「了解しました。 しかし、怪獣どもの思考回路は相変わらず良く分からない構造をしていますね」
「ああ、正に異星人のようだな」
「でも隊長、あのゴモラの実力はA級クラスの様ですよ。どうやって排除するつもりなんですか」
「問題はそこだ、奴にはマットアロー2号の火力を以てしても役不足としか言いようがない」
「ええ」
「何か巨大な物体がゴモラの正面から激突しない限り、奴の進路を変えることはまず無理だろう」
「何か手は!?」
「今のところ無いな。あのロボット兵器の兵装でも無理のようだ。連絡取れるか?」
「はぁ、国際標準周波数を使えば恐らくは」
「すぐに頼む」
「了解」
 南が通信機を操作するとARIELのAYUMIが通信の必要を認めコクピットの無線機に繋げられた。
 テルルルルルと電子音が鳴り、興味深そうにゴモラを見ていた和美のすぐ脇の受話器が震えた。
「アレ、ミャアちゃん。電話だよ〜」
「え、悪い。今手が放せないの、和美ちゃんお願い」
「ほいほーい。もしもしぃ? 」
『な、なんだぁ? 子供の声?』
「もしもしぃ? 間違い電話かなぁ」
『隊長、あのロボットには子供が乗っているようです』
『なにぃ? 確認して見ろ』
『ハイッ! もしもしこちらゴモラと交戦中のマットの怪獣攻撃機の南だ。そちらは上空旋回中のロボット兵器なのか?』
「なのかって、そうだよー。おじさん何か用」
『おじさん・・・、それは君が操縦しているのか?』
「ううん、未亜ちゃんがやってるけど、今忙しくて手が放せないんだって」
『未亜ちゃん・・・誰でも良い、機長に連絡が取りたい、つないで貰えないか』
「だってぇ、みゃあちゃんどうするぅ?」
「替わって」
「はい」
 和美は自分のコンソールに設置されている有線の受話器をびろ〜んと延ばすと、未亜に手渡した。
 内線を切り替えれば良いのだが、システムを理解していない和美には無理であった。と云うかそんな人間をパイロットにする岸田博士の考えが理解できない。
 電線を目一杯延ばして手渡された受話器を、何とか耳元まで運んだ未亜は受話器の向こうにいる人間と話をし始めた。
「ハイ、こちらSCEBAI所属の実験人型戦闘機のARIELです」
『こちらはモンスター・アタック・チームの対怪獣攻撃部隊所属の南だ』
 受話器の向こうから聞こえてきた声からは、ようやくまともな会話が交わせる安堵感が漂っていた。
『質問があるのだが』
「はい、どうぞ」
『君たちの機体が搭載している兵装で、ゴモラを物理的に後退させられるだけの威力を持った物は無いのか』
「一応、300ミリライフル砲がありますが、地上でしか運用できません。また、次弾装填機構が手動のため連発が効きませんので、不意打ちくらいにしか使えませんが」
『それで良い、奴を牽制するのを手伝って貰いたい。このままだと奴は本土に上陸した後、首都圏目掛けて行動を開始する可能性が非常に高いのだ』
「はぁ、分かりました。では対岸から射撃を開始します。よろしいですか」
『頼んだぞ』
「はぁい。勝手に命令しないでよねぇ。ま、いいけど」
「良くなぁい。みゃあちゃんミサイル全部撃ったら帰るって言ってたじゃないの」
「あ・・・、ゴメンねー。でもホラ、あの怪獣のせいでこの島こんな廃墟になってしまってるわけだし少しくらい手伝っても良いわよね」
 未亜が監視パネルをあちこちに振って中央島の惨状を絢に見せつけると、さしもの絢も「うっ、」と唸って黙ってしまった。
「ちぇ、チェ〜。仕方ないわね。じゃあさっさと済まして帰りましょうよ」
「ハイハイ。・・・・・・さっさと済ませられればね」
 未亜は気付かれないようにひとり呟くと、外輪山側の海岸線の空き地にARIELを向けた。
 飛行ユニットまで含めると50メートルを超えるARIELは、噴射炎を地上に叩き付けながら空き地に着地した。
 627(t)を越える重量を持つARIELが空中に浮くために必要な出力は並大抵の物ではない。
 特に翼による揚力が期待できないVTOL式の垂直離着陸の場合、地上に叩き付けられる爆煙は途方もなく、空き地(ゲートボール場)に置いてあったロッカーやら備品入れ、プレハブ小屋は全て吹き飛ばされ、地面は高温のため焼き固められてしまっていた。
 未亜はバックパックに固定されている300ミリライフル砲を取り外すと弾薬を込めた。
 ARIELは立射姿勢でそれを構えると中央島のゴモラの居る方向に向けた。
 彼女が立っている海岸線の空き地からゴモラのいる場所までは僅かに1キロメートル。
 彼女に取っては一撃必中の距離である。
 未亜はゴモラがビル街から姿を現し、海岸線に侵入した時点で発砲する様にAYUMIに指示を出した。

 一方、中央島の西岸地区で機械獣軍団と格闘戦を繰り広げている沖女のマシーン兵器部隊は苦戦していた。
 それはそうであろう。
 身長差は約2倍近い10メートル対18メートル、しかもマシーン兵器には電磁銛などの格闘戦を前提とした装備しかされていないにも関わらず機械獣は謎の怪光線や体内に無尽蔵に格納されたミサイルを撃ってくるのだ。
 いくらマシーン兵器RX−7が亜光速戦闘が可能なほど機体構造が頑丈で、少々の荷電粒子ぐらいは弾き返してしまうとは云え攻撃力に差がありすぎるのだ。
 しかし、その割には善戦していると言えなく無い戦果を弾き出していた。
 特に、既にトップ部隊に入隊していたユング・フロイトとリンダ・ヤマモトのペアは息のあったツープラトン攻撃によって次々と機械獣を戦闘不能にしていった。
 それを見ていたタカヤ・ノリコは呆然とした声で呟いていた。
「すっごーい。さすがトップ部隊に選ばれただけはあるわ」
「ホラホラタカヤさんよそ見してたらダメじゃないの!」
 そう言ってタカヤの後を守っていたのは、ハワイでタカヤと決闘したカシワラだった。
 彼女はノリコに秘められた実力を知ったその時からノリコに対して敵対していた態度を一変させていた。
 自ら、自分の知る技術をノリコに積極的に教えていたのだ。
 その甲斐あってか、ハワイでノリコはメキメキと頭角を現し、現在1年生の中でノリコにマシーン兵器での模擬戦に勝てる者は居なくなっていた。
 後の熱血コーチ、鬼のカシワラの誕生の時でもあったのだ。
「ゴメンナサイ、カシワラさん」
「謝るのは後、今は実戦の最中なのよ。」
「はい、済みません」
「1年3組のアイダさんが苦戦しているわ、手伝って上げてきて」
 カシワラはマシーン兵器でそちらを指さすと、機械獣スパルタンK5の槍に突かれて翻弄されているマシーン兵器が目に入った。
 アイダ機の苦戦は周りの人間も気が付いていたのだが、スパルタンK5は重量級の癖に格闘戦に優れていたため迂闊に近寄っていったマシーン兵器はことごとく返り討ちにあって居たのだ。
「でも・・・、ワタシ何かじゃ」
「一年生筆頭タカヤノリコ、貴女はワタシとの特訓の成果が無駄だというの?! 今こそ皆にワタシを倒したあの<稲妻キック>を見せるのよ!」
「は、はい!」
 ノリコは改めてアイダ機周辺を見やった。
 するとその途中でおねぇさまこと、アマノ・カズミのジゼルが1機の機械獣を屠ったのが目に入った。
「良し! おねぇさま!!」
 ノリコはアマノに声を掛けるとダッシュでアイダ機に駆け寄った。
 ノリコのその様子から、何を考えているのか分かったアマノは片膝を着くと、両手を前で組んだ。
「来なさい! ノリコ!!」
「うわぁぁあああああああああ!!!」
 ノリコはマシーン兵器を全速力で走らせると、ジゼルの組んだ手に足を掛けた。
「行きなさい!! ノリコォ!!」
「てりゃあああ!!」
 ジゼルが組んだ手をノリコ機と共に大きく振り上げると同時にノリコも大きく大地を蹴った。
 ノリコ機は近くのビルより高く舞い上がると空中で回転し姿勢を整えた。
「イ・ナ・ヅ・マ・キィィイイイイッックゥ!!!!」
 落下の加速度を加えた稲妻キックはスパルタンK5の頭部を直撃。
 一瞬でスパルタンK5を破壊すると地面に着地した。
「出来た! 完成だわ! わたしの必殺技、稲妻キックが!」
「良くやったわノリコ」
「さすがに私が見込んだだけのことはあるわね」
「えへへー、照れちゃうなぁ」
 ノリコが荒い息を付きながら照れていると、突然破壊音と共にアマノの悲鳴が聞こえた。
「きゃあああ!!」
「おねぇさま!」
 ノリコがそちらを見ると、頭部から鞭の様な物をぶら下げた機械獣ラインX1がアマノのジゼルの横に立っていた。
 ジゼルの右足は完全に叩きつぶされており、もはや満足に動ける状態ではなかった。
 するとラインX1はジゼルに止めを刺そうと、頭部の鞭を大きく振りかぶった。
 それを見たノリコはダッシュで駆け寄るが、どう考えても間に合う距離ではなかった。
「おねぇさま、私のせいで! おねぇさまー!!」
 泣き叫びながら駆け寄るノリコであったが、救援は絶望的に思えた。
 だかその時、ひとつの大声がビルの谷間にこだました。




「えっ!」
「なに?!」
 ビルの間に影が走ったかと思うと、皆が愕然とした思いで見ていたラインX1の胸に突然ひとつの大きな穴がぽっかりと空いた。
 皆唖然としてその光景を眺めていたが、次の瞬間物凄い衝撃波がビルの谷間に襲いかかり、全てのロボットと窓ガラスを吹き飛ばした。
 敵も味方もガラスが散乱した路上に転倒しており、意識を失わなかったマシーン兵器パイロットと機械獣がフラフラと立ち上がった。
 ユングはコクピットにぶつけた額に手を当てながら呆然と辺りを見渡した。
「ツッ! 一体何があったって云うの」
 彼女が声のした方向に機体を向けると、上空から頭部にコクピットがある身長18メートルの戦闘ロボットが彼女たちの方へ降りてきた。
 そのロボットは地面に脚を降ろすと、近くに立っていた機械獣ガラダK7に突進していった。
「うぉおおおお! コンチクショウ! 性懲りもなく出てきやがってこれでも喰らえぇ!」
 戦闘ロボットは右腕から鋼鉄の刃をせり出すとそれを叩き付けるようにして、ガラダK7を殴りつけた。
 その戦闘ロボットのパイロットがNASAで研究し自ら取り付けたニュー超合金Zの刃は、ガラダK7の首を一刀両断。
 そのまま首と胴に泣き別れたガラダK7は爆発もせずに地面に崩れた。
「くそっ地獄め。一度やっつけてやったのに、ま〜た復活してきやがるとはしつこいヤツだぜ」
「ちょっとそこのアンタ!」
 ユングは機体の指を突き付けると、外部スピーカーを使って大声でその戦闘ロボット、マジンガーZに怒鳴りつけた。
「おっと女パイロットか・・・。よ、無事だったか」
「無事だったかじゃないでしょ。味方を巻き込んで攻撃なんて非常識でしょ」
「わ、悪い悪い。だが、ああしなければあのロボットのパイロットは死んでたぜ。まぁ緊急危機回避って事で許してくれ」
「くっ、天才さんもイヤな奴に借りを作ってくれちゃったわね。で、アンタ誰なのよ」
「オレか? オレは兜甲児。このマジンガーZのパイロットだ。さて、奴らも再起動し始めたようだし、話はこれまでにしてオレの後側に回ってくれ」
「いやよ。誰がアンタなんかに借りを作るモンですか」
「ち、まぁそこまで云うならオレも何もいわねぇよ。だけど自分の身は自分で守ってくれよな」
「アンタに言われる迄もないわ!」
「へっへー、鼻っ柱の強ええお嬢さんだぜ」
「強いのはそれだけじゃないわ!」
 ユングはふたつの首を持つ機械獣ダブラスM2に向かって駆けだした。
 ダブラスM2は鎌首を持ち上げると、目から怪光線を発射した。
 だがユングは余裕の表情でそれをかわすと大きくジャンプした。
 そして手に持った電磁銛を二股の首の付け根に突き刺すと、そのままトンボを切って反対側の地面に着地した。
 その瞬間、ダブラスM2は破損個所から火を噴くと大破爆発した。
「やるじゃねぇか。口だけじゃねぇな。ようし、オレも行くぜ」
 甲児は背中にダブルスペイザーを背負ったままゆっくりと通りを敵の多く存在する方へ向かっていった。



 一方、その頃太平洋へと出ていた怪潜水艦ブートの艦橋では偵察部隊の鉄仮面部隊から報告を受けていたあしゅら男爵の顔に怒りが浮かび上がっていた。
「出たか、マジンガーZが! よし、機械獣ジェノバM9を出撃させよ。敵ロボットのパイロットを狙撃するのだ」
「はっ!」
 命令を受けた鉄仮面オペレーターは怪潜水艦ブートの船底ハッチから機械獣ジェノバM9を出撃させた。
 ジェノバM9は海底を這うように、外輪山の外側に向かって人目に付かぬように侵攻を開始した。



「光子力ビーム!」


 マジンガーZが参戦してから、武器の少なさと身長差から苦戦していたマシーン兵器部隊も持ち直し始めていた。

「ドリルミサイル!」


 とは言う物の、かなりの損害機が出ていたため、マジンガーZを前面に押し立ててその後方へと回っていた。

「ミサイルパンチ!」


 ノリコは脚を破壊され身動きのとれなくなったアマノ機ジゼルを担いで、マジンガーZの戦いを見ていた。

「ルストハリケーン!」


 マジンガーZの体内からまるで無限に積まれているように次々と発射される豊富な兵器は次々と機械獣を屠っていった。
 初期型のマジンガーZでさえも機械獣との戦いに勝ち残ったのである。
 グレートマジンガーと同等以上に戦えるように改良されたマジンガーZにとって、もはや機械獣程度では敵とはならなくなっていたのだ。

「アイアンカッター!」


 ノリコはその戦いをみて感動していた。
 何もマジンガーZの武器の豊富さや戦いの進め方にではない。
 それは

「行くぞ必殺!! ブレストファイアー!!」


 甲児は前方に味方機がすべていなくなった事を確認すると、マジンガーZ最大の必殺技ブレストファイアーを放った。
 マジンガーZが両腕を振り上げ、胸を大きく張ると胸に着いている金属板から大量の熱線が前方の空間へ放たれた。
 灼熱の光線は周りのビルごと機械獣を金属とガラスの塊へと姿を変えてしまった。
 ついでに近くのビルから出火したが、酸を含まないルストハリケーンをそちらに向けると一瞬で消火されてしまった。
 ノリコは爛々とした目をマジンガーZに向けていた。それをモニターで見ていたアマノはノリコに質問する。
「ノリコ、そんなにマジンガーZが格好いいの?」
「ハイ、もう感動です」
「まぁ、確かに火力はあちらの方が上ですけど、戦いの本質はそれだけじゃなくってよ」
「はい、おねぇさま分かっています。やっぱりアレですよねー。やっぱり必殺技を使う前に大声で技の名前を叫ぶ! くぅ〜! やっぱりあれが一番格好いいですよねぇ」
「ノリコ・・・あのねぇ・・・ふぅ、もう良いわ」
「ええ、これからは外部スピーカーのボリュームを最大にして技の名前を叫びまくります!」
 アマノは違うでしょ、と云う視線をノリコに向けたが、ノリコの眼中には入っていなかった。




<中書き>
 あっははは、どうもアイングラッドです。
 いやぁダイガードって面白いですねぇ。
 未だに弱々しい味方のロボットで強力な敵に立ち向かう。
 異次元(?)から出現する敵怪獣のヘテロダインもうちの設定に組み込んでしまいたいくらいです。
 では簡単ですが、これで。


 ガシッ!
 私の背後から突然手が伸びてきて肩を掴んだ。
「ちょっと待ちなさいよ。アタシ達の出番はどうしちゃったわけなの? んー?」
 あ、アスカさん、目が怖いです。
「それはそうですよ。僕が絶体絶命のピンチになったところで前回のパート終わっちゃったのに、なんで今回出てこないんですか! 絶対変ですよ!」
 それは確かに・・・
「シンジくんは私が守る」  ゲシゲシッ!
 あ痛てっ! くぅ〜、容赦ない蹴りが
 分かってますって。この次の話ではほとんどあなた達が主役ですからも〜う、バッチリですたい。
「本当に大丈夫なんですか? パラシュートもなしに落っこちてるんですよ。怪我とかしなければいいけど」
 そうそう、君は良く落っこちる運命に有るようですねぇ、私の癖な訳ですが。大丈夫! その分、学園版ではモテモテだ!
「えっ! 本当ですか?!」
 嬉しいだろうがコノコノ
「ハ! ・・・いいえちっともそんな事はアリマセン」
 うーむ。アスカとレイの前で不用意過ぎたようだ。
 2人の熱くて冷たい視線が容赦なくシンジを突き通しています。
 あ〜それはさておき、そうそう前回の中書きで言っていた「出てくる作品と劇中劇になる作品」ですが
 基本的にサンライズの作品は物語の登場人物としては出てきません。
 ガオガイガーはその設定を作る前だったので、仕方ないですね。
 あとガオガイガーと世界がつながっている物も出てくる可能性があります。
 と言うわけでアニメに異常に詳しいタカヤ・ノリコさんで〜す。
「こんにちはー、タカヤでーす。ドモードモー」
 それではタカヤさんの方から聞いてみましょう。
 それでは質問です。サンライズといえばロボットアニメの本場ですが、勇者シリーズの一番最後の作品はなんと言うでしょーか。
「はい、ガガガッチです。二頭身ロボットが戦う一見ただのギャグアニメのように思えるんですが、実際はかなりの科学考証がなされていて子供向けとして発表されたにもかかわらず「大きなお友達」たちにもかなりのファンが付いたことで有名です。しかし、残念ながらおもちゃの売れ行きが悪く、10年契約だった勇者シリーズは契約前にこの作品を最後に作られなくなってしまったのです。プロデューサーは高橋さんで、他にも機甲界ガリアンとか、装甲騎兵ボトムズ、ダグラムなどのかなりシリアスが入っている作品の監督をした事でも有名な方でして、98年には人気は出ませんでしたがガサラキと言うかなりシリアスなロボットアニメを作っています。しかし、それとは逆に赤頭巾チャチャなどのギャグアニメとかの製作にも関わっており、多彩な才能が有名です。ちなみに・・・」
 はい、とりあえずそこまでにしておいてくださいね。終わらないから。と云う訳で作中ではガオガイガーの代わりにガガガッチを作ったと云う事にして置いてください。
 まぁサンライズ作品と云うことでエルドランシリーズやガンダムシリーズ、勇者シリーズの作品は出てこれないので悪しからず。(出来ればインターネットに対する鎖国政策を止めてもらいたいところですね)
 あと他にも、タカヤさんは自分の機体に名前をつけてしまうほど風の谷のナウシカが好きなようですね。
「ハイ、宮崎アニメは監督ではありませんが空飛ぶ幽霊船や初期作品のパンダコパンダからルパンシリーズ最高傑作のカリオストロの城やもちろん風の谷のナウシカ、天空の城ラピュタ、となりのトトロ、魔女宅、「飛ばない豚はただの豚だ」の紅の豚、日本映画史上最高記録樹立のもののけ姫、チャゲアンドアスカのプロモーションビデオ、もちろん未来少年コナンのビデオは全部持ってますしハイジのテレビ版はボックスで持ってます。あと母をたずねて3千里とかも持ってますし、アニメ化まえに出版されたもののけ姫の絵本まですべて網羅しています」
 と云う事でタカヤさんが自室に飾ってあった映画のポスターの作品はスーパーSF大戦には出てきません。
「えー、そんなぁ! せっかく宇宙戦艦ヤマトのデスラー総統や古代守、サーシャにスターシャ、森雪と古代進、ブラックタイガー隊の坂本さんやナウシカのクシャナ殿下やクロトワさん、名探偵ホームズさんのホームズさんやルパンのラムダとかセーラームーン(無印)とか、宇宙大作戦の」
 出てきません。
「がっくりだわ・・・。はっ、もしかして歴代のおねぇさま方が転がりつづけた六神合体ゴットマーズとかゴットシグマ、侍トルーパーとかセイント星矢、幽々白書や天空戦記シュラトも?」
 特に予定はないです、はい。
「あぁ〜、もう駄目だわ。もう夢も希望もないわー、シクシク」
 その代わりトップ以降に発表された新作アニメは出てきますから、例えばジャイアントロボTHE ANIMATIONとかですね
「ええ! って事は衝撃のアルベルト様やマスクザレッド様とかもでてくるんですか?」
 とりあえず、衝撃のアルベルトは出てくる可能性が高いですね。他にも草間大作の半ズボン姿が見られるかも
「えっえへへへーって、あたしはショタじゃないですから」
 そいつは残念。
 と云う事になっています。でも、作中ではそんなことは知らないんですからね、分かってますか。
「バッチグーですよ」
 それでは皆さん。
「まったねーバッハハーイ!」



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