作者: アイングラッド

スーパーSF大戦 
第23話


芦ノ湖決戦編 第2八洲作戦発動。




 エヴァ、トップ組パート


 国際警察機構のエキスパート達による電磁ネットワイヤー作戦をかいくぐり、第五使徒は芦ノ湖の北岸に位置する第三新東京市市街中心部へと侵入を果たした。
 その大深度の地底にはシンジ達のいた世界のジオフロントの成れの果てがあり、そこが使徒の目的地である。
 第五使徒はその身体の下部から先端にレーザー電磁シールドが着いた垂直の柱を伸ばし地面を掘削し始めた。
 それを以て作戦司令部にいるオオタから第一作戦である電磁ネットワイヤー作戦から第二作戦である第2八洲作戦への変更が指示された。

「アマノ、タカヤ、作戦は第1作戦から第2作戦に変更だ。接近戦もあり得る、用心しろタカヤ、任せたぞアマノ」
「「了解しましたコーチ」」

 マイクロガンバスターに乗っている両名は画面を注視し、第五使徒が地面にシールドを突き刺して固定されている事を確認すると、拙速を以て良しとばかりに行動に入った。
 迷彩を施したマントの下に身を隠しているエヴァンゲリオン3機とマイクロガンバスターは再度フォーメーションを確認する。
 陣形は矢印型で先頭にエヴァンゲリオン初号機、右手に弐号機、左手に零号機がディフェンスを、マイクロガンバスターは少し後方でオフェンスを担当する。
 ステルスマントを跳ね上げて、4機は山陰から姿を現した。
 ノリコはマイクロガンバスターを跪かせると機体を安定させて射撃体勢を保持する。
 この機体はモーショントレース、又はマスタースレイブ方式というパイロットの身体の動きを拡大して機体の動きに投影するシステムなので身動(みじろ)ぎしただけでも機体が動いてしまう。
 よってタカヤは苦労することになった。
 バスタービームの発射口が第五使徒に向かって完全に固定されていないと、もしも外れたバスタービームが地上に命中したら大惨事であるからだ。
 そしてその前方にエヴァンゲリオン3機が陣取り、ガードの姿勢を取る。
 但し、ATフィールドが感知されると第五使徒に攻撃をされる可能性が高いので、直前まで展開する事を控えていた。
 アマノはマイクロガンバスターの主機である縮退炉の出力を規定値に合わせると、バスタービームの出力を最低値に設定させた上でマニュアル制御によって最低発射エネルギー値まで引き下げた。
 元々マイクロガンバスターは対宇宙怪獣の兵器であり、その主要火器であるバスタービームは宇宙空間で威力を発揮する様に作られている。
 よって地上で使うには過大過ぎるエネルギー量を含有しているのだ、通常出力であっても富士山を吹き飛ばす位は造作もない。
 その為に困難なマニュアル制御を駆使して迄、出力を下げなければならないのだ。
 そうしている内に観測班から第五使徒のシールドがジオフロント内を埋め尽くした溶岩層に達したと云う報告が入った。
 それを聞いたオオタは冷静に判断し、マイクを口の前に持ってきて通話スイッチを入れた。

「アマノ、タカヤ、攻撃開始だ。バスタービームの発射準備を完了させろ」
『『了解』』
「エヴァンゲリオンパイロット達は直ちにATフィールドを展開。マイクロガンバスターを防御せよ」
『『『了解しましたっ!』』』

 エヴァ各機はそれまで抑えていたATフィールドの出力を上げて三重の防壁を築き上げ、鉄壁のディフェンス体勢に入った。
 その様子に気付いたのだろうか、使徒は本体下部から延びたシールドを中心に向きを変える。
 緊迫した状態にありながらもアマノはコクピット内部の機関用パネルに表示されている出力ゲージとタコメーターの様子を勘案しながら出力と回転数のボリュームスイッチを調整していたのだが、偶々マイクロブラックホールの回転周期と出力波長が噛み合ったのか、見る見る内に出力が最低発射出力を大幅に下回ってしまった。
 アマノはボリュームスイッチを一気に上げたい衝動に狩られたが、もしもそれをしてしまえば一気に出力の大幅に上がったエネルギーは炉内に残留し、再び最低出力まで低下させるのに大幅なタイムロスが発生する。
 ここはジリジリと再調整を行うしかないのだが、使徒を目の前にして気持ちは焦る一方だ。
 だがその時、それを狙っていた訳でもないのだろうが使徒は外周部にエネルギーを走らせて発射態勢に移行しようとしていた。

「コーチッ! 縮退炉の出力ゲージが低下を止められません。再調整まで後25秒必要ですっ!」
『何だとっ!』

 絶望的なタイミングで発生した不調に思わず声を上げてしまうオオタであったが、いま自分が叱咤激励している暇は無いと余計な口を挟む事はしなかった。
 だが、同乗者のノリコはその焦燥感から非難沁みた声を上げてしまう。

「お姉さまっ!!」
「分かっているわ、もうちょっと・・・・・・あと、17秒っ!!」

 だがそこにもたらされたのは敵が一歩先じると云う言葉だった。

『使徒のエネルギー反応が上昇しています』
「うっそぉっ!!」

 直に敵の攻撃を受ける事になるアスカはその報告に声を上げる。
 オペレーターが計器に記された出力ゲージから状況を読みとろうとあちらこちらの計器に目を通す。

『使徒の外周部が・・・・・・これは粒子加速器・・・・・・間違いありません、これは荷電粒子ビームです』
「くぅっ!」

 オペレーターの報告にシンジは思わず歯を食いしばるシンジ。

「出力回復まで、あと、7秒6秒5、4、・・・・・・」

 アマノはギリギリ間に合うかどうかのタイミングに間に合わせられる様に調整を急ぐ、そこに零号機の綾波レイが呟く。

「・・・・・・来るわ」
『イカンっ! アマノ!』

 オオタの切迫した声にノリコは出力は不十分にも関わらず引き金を引こうとした。

「今! バスタァアッ!?」

 だが、眼前で身体の周囲を取り巻くスリットから閃光を発する使徒に気圧され、引き金を引きそびれてしまう。

「キャアアア」
「「「ATフィールドッ!!!」」」

 悲鳴を上げるノリコを余所に、エヴァンゲリオン3機はATフィールドを3重に重ねて展開する。
 閃光を発すると同時に強力な荷電粒子砲が放たれて彼らに襲いかかって来る。
 その強力な出力の荷電粒子の束は一枚のATフィールドでは決して防ぎ切らなかっただろう、だが、3重になったATフィールドは相乗効果により一枚一枚の三倍以上の強度を誇っていた。
 ドシンッと云う鈍い音と共にATフィールドの向こう側に荷電粒子が激しい奔流と共に衝突し続けるのが視認出来る。
 弾かれた荷電粒子は周囲に飛び散り、自然物や施設に多大なる被害を浴びせていた。
 その激しい衝突の場面を確認したアマノは顔をしかめて声に出す。

「クッ! このままではバスタービームを撃てない」

 その途端、パリンッと音を立ててATフィールドが一枚割れた。
 シンジを衝撃が襲い、鈍痛と共に激しく意識が壊乱する。

「ぐぁああっ」
「シンジ!」
「シンジ君っ」

 シンジの悲鳴に反応してアスカとレイが思わず声を上げるが、強力な攻撃に気を反らせる事が出来ない。
 その使徒の攻撃は、邪魔なバリアーを一枚破った事に調子を得たのか、ますます出力が上がって行く。
 アスカとレイは歯を食いしばりながら地力を尽くし、限界までATフィールドの硬度を強化する。

「「ATフィールド全開っっ」」

 オペレーターは空間歪曲率の数値を確認すると感嘆の声を上げた。

「凄い、空間位相偏差が訓練時の3倍以上まで上がっています」

 アマノはエネルギーの調整を続けながらも敵の発する荷電粒子の出力を計測していた、するとそれまで平均的に出力されていた値にブレが出始めていた。
 アマノの脳裏にヒラメキが走る。

『これは出力が不安定になって来ている証拠の様なもの、であれば』

 アマノは自らのヒラメキに従い、相棒のノリコに声を掛ける。

「ノリコッ!」
「ハイッ! お姉さま」
『敵、荷電粒子砲の出力、低下しています。エネルギー曲線から、攻撃停止予想まで5,4,3,2,1・・・ゼロ』

 オペレーターのゼロカウントと同時に荷電粒子砲が停止する。
 アマノにタイミングを知らされていたノリコはその好機を見逃さず、絶叫と共に攻撃した。

「バスタァアアアッッ! ビィイイイムゥウウ!!」

 だが、額のマイクロ・バスタービーム発射口からは『ぽすん』と音が出ただけで必殺ビームが出なかった。
 ノリコはあまりの事に声を漏らす。

「へっ?」

 その時、ディフェンスを担当していたエヴァンゲリオン3機はオフェンスの邪魔にならない様にATフィールドを消去して次の攻撃に備えた。
 アスカはその隙に攻撃の余波を喰らい連絡が途絶えた初号機へと連絡を入れる。
 もしもシンジに何かあったら、そう考えただけで背筋をぞっとする感覚が襲うのだ、アスカは努めて冷静であろうとするが焦燥感が心の底から湧き上がって仕方がないのだ。

「シンジっ?!」
「う、うん。なんとか大丈夫みたいって・・・・・・なんで!?」
「何で撃たないのよっ!!」

 折角の好機に膝立ちの姿勢で動きを見せないマイクロガンバスターにシンジは動揺し、アスカは罵声を浴びせた。
 突然の不調に惚けるノリコを余所にアマノが現状を報告する。

「マイクロガンバスターの縮退炉がハンチングを始めて・・・・・・縮退炉内部の対になったマイクロブラックホールの回転周期が干渉しているみたい。すぐに修正します、あと105秒稼いで」

 濃い苦悩の色を滲ませてアマノが告げるが、直情的なアスカは抗議の声を上げる。

「え〜?! 勘弁してよねぇ〜。1分45秒が戦場でどれだけ長い時間なのか分かって言ってるんでしょうねっ!」
「ごめんなさい、でも地上では宇宙での最低出力の1/100しか使えないのよ。調整が困難でマニュアルで調整しないとダメなのよ」
「そんな細かい事気にしないで全力で撃てば!」

 自分も超兵器を運用しているにも関わらず、アスカはその労苦も斟酌せずに脳筋的な発言をアマノに浴びせかける。
 しかし、それに激昴せずに冷静に彼女は返事を返した。
 自らの持つ力を具体的に知るアマノは、自らの制御下にある物がどれほど恐ろしい物なのかを知っている。

「このマイクロガンバスターは恒星間戦闘用の縮退炉を積んでいます。もしも不用意に宇宙戦闘出力で撃ったら地球を貫通してしまうわっ! 少なくとも日本列島を消滅させてしまえるのよ!? マニュアル操作で最低出力のリミットを解除して強制的にでも出力を下げなくちゃ地上での運用なんて、あり得ないの」
「う・・・・・・なら、とっととやってよ。く、今回はディフェンスに集中するってぇから碌な武器を携帯して来ていないんだから、こっちは」
『大変ですっ! 使徒内部に再び高エネルギー反応発生』

 オペレーターが報告をすると同時に使徒の周辺部の加速器にエネルギーを投入し始めた。
 その時、アスカは何かの存在を思い出したのか、シンジに言う。

「そうだ、シンジ」
「分かってる、アスカ」

 そう言いながらシンジは初号機の腰に括り付けた巨大なトゲトゲ付きのモーニングスターにも似た鉄球に付いている鎖をジャラジャラ云わせながら取り外し、鉄球を地面に下ろす。
 そしてそのままハンマー投げの様に自分の身体を軸にしてスイングを始めた。
 百メートル程の円を描きつつ回転スピードが上がる度に遠心力が増して行き、鉄球が加速する度に初号機に掛かる負担は増す。
 そんな空気の抵抗が沢山付いた鉄球だったので酷く大きい風切り音が響き渡り、先端部分が音速を超えた辺りで衝撃波が周囲に撒き散らされた。
 そうやってシンジはタイミングを見計らう。
 第四使徒は強力なバリアーと荷電粒子砲を持つ攻防に優れた使徒であるが、攻撃の際にはその鉄壁のAT領域(フィールド)を解除しなければならない。
 敵の様子はエヴァンゲリオン3機とマイクロガンバスターの観測機器に頼ることなく、地上に多数設置された観測機器から情報が集められている。
 その為にジャイアントスイング中のエヴァ初号機からでも使徒の様子は見て取れたのだ。

「うぅ、目が、回る、けどぉっ! 今だっ!!」

 彼はギュッと握りしめたハンマーを解き放ち、AT領域(フィールド)に開いた穴目掛けて重量950屯の超合金の塊が音速越えのスピードで飛んで行く。
 敵の荷電粒子砲が撃ち放たれる前にATフィールドの内側に入り込んだハンマーだったが、使徒に直撃する寸前に荷電粒子砲が発射され直撃を受けた。
 耐熱性に優れた超合金の塊は荷電粒子の直撃により徐々に削り取られて核の部分に達した途端に内部の炸薬が破裂し消し飛んだ。
 だが、元々防御用として放たれた攻撃であったので目的は果たしている。
 ハンマーは直撃した荷電粒子を拡散させながら途中で縛散したのだが、荷電粒子が放出されている間を耐え抜いたのだった。
 ATフィールドが開いている間に空かさず攻撃を掛けられれば、だが、現在エヴァンゲリオン各機はディフェンスに専任している。
 その所為で攻撃手段は無い。ATフィールドを転用すれば防御が手薄になり、その隙を突かれる可能性が高いからだ。
 しかし、この時点に於いてもバスタービームが撃てるようになるまで30秒残っていた。
 あれほどの砲撃をした使徒には再攻撃の時間はない筈だ、などと甘いことを考える者はこの場にはいない。
 使徒の非常識さは人間の理解を超えている。

「シンジ、よくやったわ。後30秒、何としても守り抜くわよ」
「うん、ここから先へは一歩も先へは進ませない」
「彼女たちは大丈夫、私たちが守るもの」

 彼らは息を深く吐き出し、意識を深く体幹に力を込めつつも全身をリラックスさせて意識を高める。
 武道・武術で経験を積んだ彼らはいざと云う時に精神(メンタル)と肉体(フィジカル)をベストに保つ術を身に付けつつあった。
 燃え上がるような力の奔流を腹の底に感じつつも、余計な力を抜くと云う困難な力加減を自然と行う。
 もちろん師匠たちからすれば苦笑と共に『まだまだ』と云われるだろうが、それは彼らが努力を続けてきた証拠に他ならない。
 自然とATフィールドの強度も三人の呼吸も合わさり、まさに鉄壁の構えを見せていた。
 どんな攻撃も防ぐ事が出来たろう、だが、攻撃はなかったのだ。

「なんで?!」

 アスカが使徒の挙動に目を見張る。
 クリスタル硝子のように透き通った使徒の身体の内部に赤い光が灯ったかと思うと、それまでは空中に縫いつけたように微動だにしていなかった使徒がスルスルと西北西へと移動を始めたのだ。
 使徒の移動速度はその巨体から考えられない程に早い。
 僅か10秒足らずで外輪山の縁に姿を消そうとしていた。
 もちろんバスタービームであれば山体ごと吹き飛ばして使徒を倒すことも可能ではあるだろうが・・・数十万トンにも及ぶ灼熱で熔けた溶岩が御殿場市近隣地域に撒き散らされる事を考えると避難地域を考慮しても目を瞑ることは出来ない、よって作戦指揮を執っているオオタから作戦の一時中止命令が入った事も不思議ではなかった。

『マイクロガンバスター及びエヴァンゲリオン各機、戦闘態勢のまま待機。アマノ、縮退炉の調整の方はどうだ?』
「正直、芳しくはありません。炉内圧力の変動が大きく、シュバツシルト半径の増大を押さえ込めておく事が困難な状態です。一度安定域に戻してからAUTO制御に変更する必要があります」
『・・・・・・そうか、仕方があるまい。こんな火山地帯で重力傾斜を引き起こしてはいかんからな。直ちに自動制御に切り替えるんだ。次発が撃てるのはいつになる』
「正直、縮退炉の変動が収まるまでは。再度の微調整は難しいかと」
『仕方がないか。出来るだけ早く頼む』
「微力を尽くします」

 オオタの指示にアマノは難しそうな顔でオペレーター用のコンソールを操作し出す。
 それを聞き、ノリコは安定第一の姿勢を崩し、直立したまま腕を組むデフォルトの待機姿勢をマイクロガンバスターに取らせた。
 敵の攻撃が無さそうだとなり、エヴァンゲリオン3機も込めていた気合いを抜き、しかし使徒の消えた方向へと不安げな視線を飛ばす。

「オオタ中佐、敵の動きが理解できません。今後の方針は」

 零号機パイロット綾波レイは敵の進んだ方向に懸念を抱いたのか、不安を隠せない声で質問する。

『正直使徒の行動が急に変動したファクターは掴めていないが、しかし』
「使徒の進行方向には江東学園があります。心配」

 レイが懸念を示すと、無線の向こうのオオタも思うところがあるのか、現在の作戦状況を説明しだした。

『なるほど。使徒の行動には不可解な物があるのは確かだが、ふむ。現在、使徒を押し戻すための「サンフラワー」作戦が進行中だ。御殿場線と東名高速道路に敷いた陣地にて迎撃準備がおこなわれている。最終防衛線は富士演習場に構築されているので学園は大丈夫だ。心配する必要はない。良いな』
「分かったわ」
『納得して貰えて結構。だが、現在の状況は良いとは言えない。マイクロ・ガンバスターのバスタービームは一撃必殺だが、押し戻されてきた使徒の迎撃に間に合うかどうかは不明だからな。これよりエヴァンゲリオン各機に武器を配るので、受け取っておくように』
「「「了解」」」

 ある意味、現在遂行中の第2八洲作戦の失敗宣言とも取れるような発言に3人は驚いたが、どんな状況に於いても最善の努力を怠らない必要性は理解している。
 この間、マイクロ・ガンバスターは機体の安定化作業を行っていて戦力になるまでは暫し時間が必要であった。
 現在、第五使徒は稜線の下に隠れた高度に下がっている為にエヴァンゲリオンが居る陣地からは目視できない。
 しかし、迎撃が失敗した時にフォローする目的で幾つかの予備作戦が遂行されていて、その内のひとつが戦場から比較的近く、使徒のみならず各種武装テロリストの標的となり易い江東学園の防衛任務であった。
 現在、使徒防衛戦の隙を突いて利益を得ようとして複数の武装テロリストが表立って行動を開始していた。
 その事はエヴァンゲリオンパイロット達の集中力を保つ目的で雑音を排除していたのだが、正直これほどまでの同時多発テロがひとつのテロ組織だけではなく、複数のテロ組織が連携したり完全に単独であったりと、後の歴史家達を以てしても把握仕切れない混沌とした状況が発生していたのだった。

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