作者:EINGRAD.S.F




 新世紀元年後9月下旬の或る日。

 30分後、ノリコの姿は特殊訓練機のコクピットの中にあった。
 居心地悪そうに身をよじるノリコの目の前にひとつウインドウが開き、オオタコーチの顔が写し出された。

『タカヤ、コクピットの調子はどうだ。マスタースレイブ方式は制御腕の調整が重要だからな』
「はいぃ〜…恥ずかしいです」
『トップ部隊の制服よりも厚着の筈だが…』
「乗っているロボットが恥ずかしいんです」
『贅沢を言うな。同サイズで同じ操縦形式のロボットなど他にはない。よって「特殊拘束具」を装着し末端重量を補う事で実機に近い操縦感覚を養う事が出来る。これのどこに不満があると言うのだ』
「その…外観がちょっと」
『見栄えなど気にするなっ! 今我々が必要としているのは性能のみ、瑣末な事にこだわっていると痛い目を見るぞ』
「ひゃい、済みませぇん」
『では、私は格納庫の外で見学者、及びサポート機のパイロットに説明をして来る。合図をしたら直に出てくるように』
「ええぇえ〜…見学する人がいるんですかぁ…」
『復唱はどうしたぁっ!』
「ハ、ハイィッ! 合図が有ったら直ぐ行きますゥ…」
『…まぁいい、既に格納庫の外にはこの機体の原型となったARIELが待機している。私が今から今回の訓練に関して岸田博士並びにARIELパイロットに訓練の要旨を説明をしたら指示を下す。それまで待機』
「はい」

 オオタは彼女に待機を命じると、通信機のスイッチを切った。

「やれやれ、まだ学生気分が抜けていないようだな」

 オオタはノリコとの交信の最中は崩さなかった厳しい顔をしかめてそう言った。

「なに、特訓が進めばイヤでも気にする暇などなくなるのではないかな?」
「まぁ、それはそうなのですが…」

 オオタは、隣りで会話を覗いていた岸田博士の言葉に消極的に肯いた。
 現在、東の空が赤く染まり始めた夕刻、ここSCEBAIの広大な敷地の一角に設けられたスーパーロボット運動性能試験場前の格納庫の大扉の前に彼らは立っている。
 秘匿性の高い機体の運用を行わなければならないSCEBAIでは地下回廊が整備されており、秘密の地下格納庫からその地下回廊を通って、このSR−01格納庫へとノリコの乗った機体は運ばれていた。
 ゲッター等の50メートル級ロボットも取り扱う必要の有るスーパーロボット用の格納庫は、サターン級の宇宙ロケット整備格納庫並に巨大である。
 その扉からほんの200メートル離れた位置には原付オートバイのカブに拠りかかったオオタと、アルミ無垢で銀色の車体がまぶしいベンツに乗ってきたらしい白衣の岸田博士が立っている。
 そしてその傍らにはハイレグロボの異名を誇るARIELが待機していた。
 そのARIELのコクピットから岸田博士の携帯端末に呼び出しが掛かった。

「私だ」
『博士っ!』
「おお、美亜か。 ARIELもAYUMIも快調だろう。どうした何か問題でも」
『大有りです!』

 ARIELの機長である河合美亜…因みに岸田博士は大叔父に当たる…は岸田博士に食って掛かった。

『何でロリアルを動かすんです。博士は唯子ちゃんの事をもう忘れて』
「言うな美亜、大丈夫。今回のロリアルは封印してある機体ではない。以前自衛隊が使用していた量産型を改造した物だ。もうパイロットの身体に手を入れる「あの方式」は使用していないから安心しろ。それに飽くまでも訓練用であって実戦用ではない」
『…本当ですね』
「それだけの性能は持たせているが…、この岸田に二言は無いっ!」

 老齢の割りに矍鑠とし過ぎている岸田博士は胸を反り返してキッパリと言い切った。

『けど一言多かったりして』

 それはご自分の事?と言う突っ込みが入ってしまいそうな言葉を思わず美亜はこぼしてしまっていた。

「んん?」
『うわお、みゃあちゃんてばボーケン者ぁ!』
『莫迦』
『エヘンッ! とにかく、ARIELはロリアルのサポートをすれば良いんですね?』
「うむ、そこのところはここにいるオオタくんから説明が有る」
「オオタだ。我がバスター部隊はマシーン兵器の運用には長けているが、マニピュレーター操縦しか経験していない。そこで、同じマスタースレイブ方式であるロリアルをお借りした。操縦者が不馴れなために思わぬ事故を起こす可能性が有る。君達にはそのサポートをお願いしたい」
『そうですか、分かりました』

 ナデシコのハルカ・ミナトと同じ資格マニアの美亜はそれだけでバスター部隊側の様子が分かったようでその任務を了解した。

『所で博士、私今日上げときたいレポートが有るんですけど、どれ位の時間拘束されるんですの?』
「ん? ああ? 確か天文学のレポートだったな、軌道監視のレポートならB! 相克界越しの月軌道の光学望遠鏡記録を」
『なんで博士がそこまで知ってるんですか!? じゃなくて! って…、あぁ〜! また盗聴器仕掛けましたね』
「んん〜? 何の事かな? フフフフフ」
『ったくこんの爺様はっ! レポートは時間が有れば私が書きますっ! これに拘束される時間があればウチの経済状況を改善出来るバイトが有るんです!』
「美亜、お前まさか…」
『そんないかがわしい目で見ないで下さい。ただの居酒屋勤務ですよ』
「ふむ、そう言えばここの所部下達と呑みに行ってなかったな」
『ギクッ』
「知りあいの顔をツマミに呑む酒もまたオツ」
『わーっ! 何をするつもりですか!』
「決まっているじゃろ? 部下を引き連れて乱入…」
『勘弁して…』
「時給5枚でどうじゃ?」
『わーい、五万円も貰えるんですか? 悪いですね〜♪』
「ふむ、つまり十時間は働くと言う事に…」
『違います! 時給五万円ですっ! 良いですか? こんな空飛ぶ多関節駆動の機械の化け物のオペレート任務なんて世界中探したって』
「最近、ウチには結構集まって来ているが?」
『ググッ、私はこのARIELを運用して来た貴重なパイロットですよ? この技量と経験はそんなに安くありません』
「身内は扱き使ってなんぼじゃ」
『え〜い、思い切って時給三万円!』
「スーパーロボットの整備には金が掛かってのう…時給一万円」
『延べ操縦時間が壱千時間を超えていて戦闘任務をこなし衛星軌道での弾道軌道オペレーションに従事、尚且つ宇宙人の母艦に乗り込んでの戦闘も経験済みっ! 大負けに負けて二万五千円』
「時空融合後は毎週のように来ていた怪獣達の襲撃も無くなって久しいしのう…一万五千円」
『ならば…』

 岸田博士とバイト代の交渉に入った美亜を尻目にガンナーの岸田<枯れた浪人生>絢、コ・パイロットの岸田<ピッチピチの女子高生>和美姉妹が密かに囁いていた。

『ねえねえお姉ちゃん、またみゃあちゃん乗せられてるよ』
『みゃあちゃんも熱くなるとああだからねぇ〜。まんまとお爺ちゃんの話術にはまっているし』
『うんうん、あ、そう言えばさっきの話で良く分からないのがあったけど、ますたあすれいぶって何?』
『私だって知らないわよ』
『じゃあ英単語の意味は』
『あんたも来年は受験生でしょう、それ位勉強しときなさいよ、ええと確かMaster,Srave…主人と奴隷って意味ね』
『ええー? えすえむなのぉ?』
『知らないわよ、そんな事より来年のセンター試験向けて英文法を憶えなくちゃ。センター試験があるのかどうか分からないけど』
『また浪人しちゃうもんね♪』
『……和美ぃ…』
『キャアン、お姉ちゃんが怖ぁい』

 等などと延々と続く会話にじれたオオタはARIEL側の注意をこちらに戻すべく行動した。

「エヘンッッ!! そろそろよろしいですかな?」

 何とか支払いについて折り合いが付いたらしい博士と美亜は慌ててオオタに注意を戻した。

「このロリアルは先ごろ発見されたマイクロガンバスターの訓練機として改装を受けています。機体特性をマイクロガンバスターに近付けている訳ですが、その為に機体にバラストを付けて調整しています。このバラストはSCEBAIの方で調整済みです」
「うむ、Bの奴が嬉々として設計しておったな。見た目と性能を兼ね備えた自信作だそうだが。趣味に走ったものよ」

 それは自分が所長を務めるSCEBAI全体に及んでいるし、そもそも自分がその筆頭じゃ無いの? とはARIELの三人のパイロット達の内心の言葉である。

「ではARIELパイロットはロリアルのサポートを。タカヤ、出番だ」
『…りょうかいしましたぁ〜』

 オオタが呼び掛けるも、ノリコの返事は弱々しい物だった。

「声が小さいっ! そんな事でガンバスターが操れるかっ!」
『ハ、ハイィ…出撃ぃぃ』

 先程よりはマシであったが、何故か恥ずかしがっているような声でノリコは出撃した。
 岸田博士が、あの岸田博士が「趣味に走った」と揶揄するような格好とは如何なる物か、ARIELパイロット達はモニターに写し出される映像を注視した。
 重厚なモーター音を響かせて静々と巨大な扉が開かれて行く。
 その扉が完全に開かれたとき、ロリアルの姿はそこに無かった。

「タカヤ、どうしたっ?!」
『コーチぃ、やっぱり恥ずかしいです!』
「見た目に惑わされるな。早くしろ」

 そんな師弟の会話を聞いたARIELメイン・パイロット河合見亜の感想。

<やっぱり恥ずかしいわよね、マスコミに出た時の二つ名がハイレグロボだもん。しかもロリアルなんて、ペド気味な奴が喜びそうなスタイルだしねえ>

 彼女はロリアルの外観を思い出しながらそう考えた。だから、今のロリアルがそれ以上の破壊力を持っていると言う事を想像できなかったのも無理からぬ事ではある。

「アマノ、聞いているか?」
『はい、コーチ。ロリアルの状況オールグリーンです』
「お前が付いていながら、何だこの体たらくは」
『お言葉ですが』
「フロントとバックアップは一心同体少女隊、連帯責任は任れんぞ」
『はい・・・』
『待って下さいコーチ、悪いのは私です』
「『全くその通り』」

 コーチとお姉様の連携の取れたツープラトン攻撃がノリコを叩きのめした。

『ううぅ』
「とは言え、パートナーの不備を補うのが相方としての義務であり、意義であり、生き抜くための必須条件である。分かっているな、アマノ」
『はい、お叱りはごもっともです』
『お姉様・・・』
『ノリコ、甘ったれないで。確かにこのロリアルの外面装備は見ていて恥ずかしい物かも知れない。でもね、科学的に根拠のあるウェイトとして設計されているの。決して趣味に走った物ではないはずだわ。良いことノリコ。私達の任務は決して負けることが許されない。そう言う状況にならなければ出撃すら許されない強い制約が掛けられている、一撃必殺の極意を身に付ける為にどんな苦痛をも糧としなければならないのよ』
『ハイ!』
『行けるわね? ノリコ』
『勿論です、お姉様』
『出撃OKです、コーチ』
「うむ。頼むぞふたりとも。日本の、いや、地球の安全はお前達ふたりの双肩に掛けられていると言う事を忘れるな。分かったな」
『『ハイ、コーチ!』』

 大扉の影に隠れていたロリアルだったが、頭部をうつむかせ、おずおずと姿を現した。
 恥ずかしそうにたたずむロリアルの姿を見て彼女達は思わず呟いた。

『ゴ…、ゴスロリ?』
『趣味悪』
『きゃん、きゃわゆい!』

 評価がふたつに分かれたようだがノリコの乗ったロリアルは、その手の人が悦びそうな黒を基調としたヒラヒラ・ドレスを身にまとっていた。
 より簡単に言えば身長17.5メートルのバービー人形みたいな物である。

『タ、タカヤノリコです。よろしくお願いします』

 ノリコがコクピットの中で頭を下げるとその動きに追従してロリアルも頭を下げた、が、次の瞬間、わざとバランスを崩してあるロリアルは足をもつれさせた。

『あ、あれ? れ? れれ? れぇー? 』

 一気に150メートルも動いた挙句に地面につまずき、オオタ達の方へ倒れた。

『ひぃえええーっ!』

 見る見る内に画面内のオオタと岸田博士の姿が近寄って来る。
 彼らを潰してしまうまいと慌てて手を伸ばそうとするが、画面と機体の実際の位置に差異が有ったのか伸ばした腕はまっすぐオオタに伸びて行った。

『ダメーっ!』

 思わず目をつぶってしまったノリコに機体が何かにぶつかって停止した衝撃が伝わって来た。

<ああ…コーチが死んじゃった>

 目の前が真っ暗になる事を感じながらノリコは恐る恐る目を開いた。
 すると、そこには優雅な曲線を描く銀色の腕がノリコ、ではなくロリアルを支えていた。
 ちなみにオオタコーチと岸田博士は表向き平然としながら眼前5メートルまで迫ったロリアルの顔を見上げていた。冷や汗が一筋流れてはいるが。

『大丈夫?』

 通信ウィンドウが開き、美亜の顔が写し出される。

『あ、はい。大丈夫ですゥ』 ヘロヘロ〜ォ

 ARIELはロリアルを引き寄せ、背筋を伸ばした状態できちんと立たせた。

『気を付けて…体感身体が10倍位に大きくなっているから、大きな事故になりやすいからね』
『はい、すみませぇん』

 美亜から注意を受けたノリコは殊勝に頭を下げる。

「タカヤ…」
『コ、コーチ! 無事だったんですね』
「ああ、なんとかな。分かったかタカヤ! 人型兵器は取り扱いひとつで大惨事に繋がる。ましてや強力な火砲を有するマイクロガンバスターだ。細心の運用を心掛けなければならないのが分かったか!?」
『はいっ!』
「よぅし、では早速特訓に入る。タカヤ、格納庫に戻り、M.F.L.装備を持って来い」
『了解』

 命令を受けたロリアルは「てってって」と云う擬音が似合いそうな感じで格納庫へと戻って行った。実際は「ズシンズシン」と重厚な足音を立てているのだが…。
 数分後、大きな包みを持ったロリアルが戻って来た。

『コーチ、持って来ました』
「うむ、ではそれを開けてみろ」
『このままでですか?』
「バカモン! 当たり前だ。自分の乗る機体を自分の身体のように動かせて初めて戦場で役に立つのだ。第一手先が器用でなくては人型をしている意味がなかろうが」
『なるほど、つまり武器が無くなったドムが戦場に落ちていたザクマシンガンを装備するような物ですね?!』

 どちらかと言うと地上で斬壕を掘るならドムよりも旧ザクの方が役に立つ、の方が合っていると思われる。

「……ちと違うような気がするが…その通りだっ!」

 その言葉で納得したノリコは細心の注意を払ってロリアルのマニュピレーターに神経を集中した。
 梱包は極太のワイヤーロープでなかなか複雑な結びが施されていたがノリコは果敢に挑戦した。
 結果。

『ふぇーん、結び目がこんがらがって、解けませぇん』
「ふむ、どうしたものか…」

 オオタが予想外の結果に頭を悩ませていると、隣りに立っていた岸田博士が提案した。

「それならスーパーコンピューターのAYUMIに任せろ。従来型なら不可能な複雑な計算でもAYUMIならば一発じゃ」

 と云う事で、ARIEL搭載のコンピューターAYUMIは結び目をスキャンしたデーターを受け取り解析を始めた。
 流石SCEBAIが誇る第6世代コンピューターだけ有りあっという間に計算が終了、ロリアルに指示を送った。
 ノリコは画面に表示された指示に従い紐を引っ張っていた、そうしたらあっという間にノリコが複雑化してしまった結び目が解けてしまった。
 さすが、コンピューターは違う、と感心し切りのノリコが梱包の布を開くと中から本の形をした鉄の塊と鞭が出て来た。

『これは…?』

 困惑するノリコに構わずオオタは指示を出す。

「良いかタカヤ、マイクロガンバスターの持つバスタービームはガンバスターの物より威力は小さいが絶大な破壊力を持っている。それは下に向けて打てば地球がまっぷたつに為りかねない位だ。よって、マイクロガンバスターは常に姿勢を正し、うつむいてはならん。今からその本を頭に乗せて歩行練習を行う」
『なぁんかマイフェアレディーみたいですね』

 実は以前オオタがレンタルビデオで借りたそれにヒントを貰っていたりするのだが、それは秘密である。

『? こっちのムチ? は何に使うんですか?』
「ああ、それはARIELに渡せ」
『はぁい、どうぞ』

 ARIELに対して子供の体格として設計されたロリアルは、少々持て余す大きさの鞭を背伸び気味の姿勢で手渡した。

「美亜」

 鞭を受け取ったARIELを確認した岸田博士は美亜に通信を入れた。

『はい?』
「お前クラシックバレエ習っていただろう」
『ええ…昔、ですけど』
「ロリアルは操縦者の動きが機体にダイレクトに繋がる。タカヤ君に基本の歩行法を教えてやってくれ」
『いいですけど。鞭持ってですか?』

 美亜はそう云うとマニピュレーターに保持した鞭を軽く振って見た。
 等身大の鞭ですら先端が音速を超える事すらある、ましてやARIELに合わせた大きさの鞭では。
 鞭全体に音速の壁を超えた時に出来る衝撃波の水蒸気が出来るのを見て美亜は言葉を失っていたが、前席のふたりは他人事のように勝手な感想を述べていた。

『みゃあちゃん、なんだかSMの女王様みたい』
『えー、どっちかって云うとロッテンマイヤーさんじゃない?』
『そう云えばそうね』
『ねー』
『アンタ達ね』

 美亜は溢れてくる頭痛を抑える術を知らなかった。


 こうしてロリアルの特訓、主に姿勢制御に関しては数日に渡って行われ、その他射撃訓練等、厳しい訓練は続いた。
 そして数ヵ月後、彼女達の初陣が近付こうとしていた事を誰も知らない。


 本編へと続く。



 おまけ その1
 ロリアル(LORIEL)とは。
 Lowcost Over Round Intercept & Escort Lady の略で、政府の思い通りに動かないSCEBAIとARIELに掛かる予算と、政府予算をも逼迫する高いコストに業を煮やした政府が設立した第二SCEBAIが開発(極秘裏に入手したARIELの設計図をデチューンしたものである)したローコストな量産型の人型兵器である。
 だが、ARIELでさえ適わなかった降下兵相手にARIELをデチューンした物が効果を持つわけが無かった。
 〜のだが、放浪の正義漢スターブラスト・セイバー(既婚者)によって降下兵が撃破されその手柄はプリティーなロリアルの物となった。
 そしてロリアルの人気は急上昇、数を増しての戦隊を組めば映画になるわマンガは売れるわの大騒ぎ、一躍国民的人気者になった。
 だがしかし量産型と言う事で生産数を増やし戦隊を組んだことが裏目に出てしまった、その数に頼んでの戦法がセイバーの勘に触ったのか今度は降下兵側に付いたセイバーが一瞬にしてロリアル戦隊を撃破してしまったのである。
 しかもその時に今まで乗っていたのが髭面のむさいオッサンパイロットと世間にばれた途端に人気は暴落してしまった。
 だが、実際の悲劇はそこから始まったのだ。
 岸田博士がARIELを作る直接の動機、つまり「白血病によって」→「原爆によって」亡くした妻アユミを復活させる…これに熱病の様に取り憑かれた博士が禁断のクローン技術によって産み出してしまった幼き少女、小出唯子。
 当然の事ながらアユミをモデルに作られたARIELを幼女の姿に仕立てたロリアルは小出唯子と瓜二つ。
 政府は人気が急落したロリアルの人気回復の為の来死回生の策として、ロリアルの映画で主人公を務めた小出唯子を拉致し、成長抑制手術を施したのである。
 そして…後の事はエリアルコミックを参照の事。
 身長17.5メートル

<アイングラッドの後書き>

 一言、ゴスロリロリアルは決して私の趣味ではありません! こっちの方が面白いかなぁって思っただけです。
 いや、マジで。




日本連合 連合議会


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 提供/岡田”雪達磨”さん。ありがとうございます。


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