スーパーSF大戦 インターミッション第3話 C−Part




 上野公園で絶体絶命のピンチに陥っていた泉機であったが、意外なところから援軍が間に合った。
 八葉が振り下ろした武器は野明が乗るコクピット寸前で止められていた。
 それも重厚な装甲を施した楯やマニピュレーターではない。
 実に繊細な造りをした華奢と表現しても良い細い腕によってである。
「な、なんだとぉ」
 土蜘蛛は狼狽していた。
 確かに強力な霊力を持つ存在ならば霊子甲冑や魔繰機兵を用いなくても対等以上に戦えるだろう。しかし、目の前の少女からはその様な力は感じられなかった。
 その少女、南風まろんはイングラムの上に飛び移ると振り下ろされた八葉の武器をむんずと掴みとり、そのまま抑えてしまったのだ。
「え〜い」
 戦いの場に於いて気が抜けるというか、可愛いというか、実に軽い口調の掛け声を出して彼女はそのまま八葉を弾き返してしまった。
 ヨロヨロと後退さる八葉。
 八葉に乗る土蜘蛛は驚愕し、機体を動かすことすら忘れていた。
 まろんはそんな八葉を見据えながらイングラムから飛び降り、ビシッと指を突き付けた。
 その様子にたじろぐ八葉。
 まろんは険しい(でも可愛い)表情を浮かべると大きく口を開いた。














「すみませ〜ん、セリフわすれちゃいましたぁ」
 はらほろひれはれ〜
 後でマロンを見守っていた特工課のメンバー達は思わずずっこけてしまった。
「ふ、ふざけて・・・出よ脇侍達! その小生意気な小娘共々お巡りどもをやっつけておしまい」
 土蜘蛛が合図すると土の中から10機もの脇侍改が出現した。
『どげげー! あ、遊馬ぁ』
 動きが停止したイングラムのコクピットの中では、泉が慌てていた。
 確かにこのままでは何も出来ずにあの世行きだ。
『落ち着け、もう一度再起動シーケンスを試して見ろ。何もしないよりましだろうが』
『うん分かった。イグニッションオフ、再起動開始』
 泉機のメインモニターの灯が消えたと思ったら直ぐに又点灯した。
 イングラム各部のモーターやアクチュエーター、冷却ファンなどの動作音が響いてきた。
 どうやらまろんに攻撃を受け止められて動揺した土蜘蛛の気が乱れ、支配していた機械が解き放たれたようだった。
 そしてそれは泉の機体だけでなく、他の3体についても同様であった。
『あれ? 動く。動くよ遊馬』
『よし、早く立ち上がれ野明。敵は直ぐそこまで来ているんだぞ』
 野明がイングラムを立ち上がらせると脇侍達が刀を構えて突進してきた。
『こんのぉ、なめるなぁぁ!』
 野明はアルフォンスの右足で蹴りをかました。
 それは見事にヒット。相手を撃破するには至らなかったが、同時に突進してきていた脇侍達にぶつかり、他3機が起動する貴重な時間を稼ぐことに成功した。
 と同時に野明は外部スピーカーのスイッチを入れた。
『そこのキミ。ここは私たち特車2課が相手をします。民間人は下がってなさい』
「あの〜」
 それを聞いたまろんは遠慮がちに後ろを振り返った。
 そこには心配そうにまろんの様子を伺う特工課の顔が。
「頑張るんだよ、まろんちゃん」
「オレ達が付いてる」
「・・・・・・・・・」
 そんな彼らの言葉が聞こえてくるようだった。
 そしてこのデビュー(戦)の直前に聞いた服部課長の言葉が浮かんできた。

「いいか? まろん。確かにお前には才能がない、あるのはその馬鹿力と丈夫な体だけだ。でもな、そんなお前をおれたちは待ち望んでいた。さぁ、舞台は決まった。あとは思う存分に奴らをぶっとばしてやれ! そして! みんなにお前がどれだけ頑張ったかを教えてやるんだ」
「はい。頑張ります!」

 回想終わり。
 そうだわ、わたしのうしろには皆が付いていてくれてるんだわ。
 がんばらなくちゃ。
 自己完結したまろんはニコッと笑うと野明のイングラムに向き直った。
「わたし、今日がデビュー戦なんです」
『は、はぁ』
「わたしには怪力しかないけど、皆の役に立ちたいんです。ですからよろしくおねがいしまーす」  ぺこっ
『え、えーとねぇ』
 何と言っていいのか考え倦ねてしまった野明を尻目に彼女は脇侍に向かって走り出した。
『あー、ちょっと。民間人は下がってちょうだいって言ってるのにー』
 ちなみにマロンの所属は芸能プロダクションではなく対デモンシード特別工作課、つまりれっきとした国家公務員である。バイトだけどね。
「南風まろんでーす。よろしくおねがいしまーす」
 そう言うが早いか、マロンの鉄拳は脇侍の一体をぶち壊していた。
『な、何者?』
 唖然とした様子でまろんを見つめる野明であった。
 そんなまろんの活躍をひっそりと見ていた服部課長はニヤリとほくそ笑んだ。
「よーしいい子だ。その調子で頑張ってくれよ。オレ達の予算が掛かってるんだからな」
 そんな服部を見て課員のひとりで無精ヒゲの残るブチ山は服部に食ってかかった。
「課長ひどいですよ。まろんちゃんをあんな危ないところに放り込んで。言う事はそんな事だけなんですか?」
「仕方ないだろう。事実なんだから。」
「だからって怪我をするなよー、とか。心配だなぁとか、他に何もないんですか」
「したって無駄な心配はしないようにしているんだ。そんな事を言うよりも実際に怪我をした時の準備でもしてた方がいいんじゃないか?」
「それはまぁ、そうですけど」
 唖然としていたのは土蜘蛛も同様であった。
 どう見ても、霊力や妖力から見ても色気の薄いただのガキがあんなに強いとは。
 もしやこの世界は、本当に油断の出来ない所らしい。
 なら、「その実力。私が確かめて京極様に教えて差し上げなければ」
 八葉は反り身の刀を構えてまろんへ近付いていった。
「そこの小娘!」
 土蜘蛛が八葉を通してまろんに怒鳴りつけた。
 その大声に耳を塞いで顔をしかめるまろん。
 小娘と呼ばれて少しご機嫌斜めである。だが、そこは大事なデビュー戦である。
 少しでも相手に愛嬌を振りまいて好印象を与えなければ、わざわざゴツイおじさんやお姉さんをオーディションで落として私なんかを選んでくれた服部課長に申し訳ない。
 そう思ったまろんはニッコリ笑って返事を返した。
 そう、如何にもゴツゴツしたマッスルマンが暴れて周りに被害を及ぼすよりも、華奢でかわいい女の子が暴れて周りに被害を及ぼすのではどっちが良い?
 普通は後者だろう。と言うのが服部課長の言い分であり、それを元に正義のヒーロー・ヒロインオーディションの選考基準は定められ、政府主催の元で開催された。
 その結果が南風まろんと言う一少女であった。家族が勝手に応募したというアイドルの必須条件もクリアーしているし。
「はい、なんでしょうか。お」
「お?」
「おねえさん」
 この言葉を聞いてホっとしたのは特車隊のメンバーであった。さっきみたいに暴れられたら堪ったモノじゃないし。
「小娘、貴様も政府の犬なのか?」
 もちろん自分たちに立ちはだかってきた者である。公的機関だろうか第3セクターだろうが民間だろうが「敵」である事は間違いない。
 しかし、彼らの黒幕である元陸軍大臣京極から手を回すことが出来れば、戦わずして無力化することが出来る。
 日本を征服するためにはあらゆる手段をも躊躇う物ではではない。
 そう、理想社会、強い者が弱い者を支配する世界を実現するためならば!
 たとえ武人の観点からすれば汚いと罵られる行為だろうがそれを行う、相手が民間人であろうとそれは変わらない。
 彼女の中のそれは、別世界から来た者達にとってはなじみ深いテロリズムの原理そのものであると言えた
「はい、え〜と。わたしは政府直属の特務機関対デモンシード特殊・・・えーと、工作課の新人の南風 まろんとい〜ます! 」
「そうか、その名前覚えておこう。では覚悟しろ、那彌火是 魔論!」 そんな怖い名前ではない。
「はい、がんばりまーす!」
 鬼気迫る形相の土蜘蛛に対して立ちふさがるまろんは余裕とも言うべき笑顔を浮かべてそれに対した。
 それは見る者からすれば自信の現れ、逆に強がりとも取れた。
 しかし実際は平和な生活に慣れきったお嬢ちゃんのただの怖い物知らずに近い物であった。
 土蜘蛛は油断せずにまろんとの間合いを充分にとってじっくりと相手を観察した。
 まろんの着ている服装は、対デモンシード用に開発された金属フレームに倍力機構を内蔵したパワードスーツをちょっと改良して(開発者の言)作った、一見美少女SFアニメに出てくるヒロインが着るヒラヒラの服のような特殊服である。
 倍力機構は積まれていないが弾丸をも弾き返す強靱な素材、そしてむき出しになったヘソの辺りは特殊電磁バリアーにて保護されてバッチリ安心。
 まさにまろんが着るために作られた様な服だった。
 まろんのコメント:「ちょっと恥ずかしいです」
 そう云う代物だったから普段の土蜘蛛だったらまろんの細腕や無防備な服装からとても緊張する気になどならなかったはず。
 しかし、魔繰機八葉から繰り出した先程の一撃を生身の片腕で防いだ事実。
 更に軽々と脇侍を破壊した事実。
 それらは目の前のまろんと云う少女が決して侮れない相手であると土蜘蛛に認識させていた。
 だがしかし、過去に様々な格闘技や剣術のそれこそ免許皆伝の男達と渡り合い、それらを屠ってきた経験が一切目の前のまろんには役に立っていなかった。
 戦いの際には如何様に冷徹な戦士であろうと目の前の戦いに集中しそこから生み出される空気から相手の次の手が読みとれてきた。
 なのに、まろんの次の一手が全然分からない。
 土蜘蛛は混乱の極地に陥ってしまい、迂闊に身動きが取れなくなってしまった。
 自分は何か人智を越えた手を出してはならない存在に手を出してしまったのではないだろうか、そんな事まで考えてしまった土蜘蛛には既に全体の戦況を把握することは出来なくなっていた。
 既に脇侍達は第二小隊のパトレイバーによって完全に殲滅。
 現在、黒鬼会の戦力は土蜘蛛ひとりになってしまっていた。
 無論第二小隊のパトレイバーも八葉を包囲すべく周囲に散らばっていた。
 更に、緊張しているふたりに影が差した。
 緊張している土蜘蛛はともかく、まろんはふと上空を見上げた。
 するとまだまだ明るい空の上に、色々と突起物が付いた飛行船が浮いていた。
 その飛行船の下に付いていたハッチが開き、九つの黒い影が彼女たちの方へと落下してきた。
 ホケっとまろんがそれを眺めていた隙を土蜘蛛が見逃すはずがなかった。
「何をよそ見している、那彌火是!」
 そう怒鳴ると土蜘蛛は鋭い剣戟をまろんに打ち込んだ。
 寸前に気付いたまろんはおおきく後に飛び退き、それを避けた。
「くっ! し損じたか。だがまだだ!」
 しかし、追撃を加えようと体勢を整えた八葉の周辺に九つの人型蒸気併用霊子機関兵器が地響きを立てて着地した。
 それらは着地の衝撃を全身で受け止めると各々が得意技を象ったポーズを取り全員が名乗りを上げた。
「帝國華撃団、参上!」
 それを見た土蜘蛛は怒りに顔を歪めた。
「帝國華撃団! く、いつもいつも邪魔しおって」
 土蜘蛛はまろんをしとめ損なった怒りに当初の目的を忘れ去ってしまったようであった。元々は連日の出撃に疲弊した帝國華撃團を殲滅することが作戦の目的であったはずなのだが。
 周りを囲まれた土蜘蛛は焦りの表情を表させずにはいられなかった。
 当初の計画では、連日の出撃に疲れた帝國華撃団を数で勝る黒鬼会が取り囲んで殲滅する算段だったのだが、脇侍軍団はパトレイバーと南風まろんによって殲滅の憂き目に会いそれも脆くも崩れ去ってしまった。
 彼女はギラギラとした目で帝國華撃団とその後ろに控える驚異の人物南風まろんを睨み付けていた。
 恨みのこもった視線はそれだけで人を殺すことが出来そうだ。
「うわぁぁぁあああああーっっ!」
 彼女は雄叫びを上げた。
「喰らえ! 九印曼陀羅ぁぁ!!!」
 土蜘蛛の乗る八葉の全身が眩しく光り輝いた。
 構えていた帝撃の光武改と先程九印曼陀羅を喰らい動作停止してしまった第二小隊は防御の姿勢を取り衝撃に備えた。
 しかし衝撃は彼らに襲いかかることはなかった、数秒してその輝きが収まったのだが、すでに魔繰機八葉の姿は何処かへと消え失せていた。
 帝撃の光武があわてて周囲を捜査するが風と消えたか、影すら残さずに消失していた。
 だが、地の底から響く様な声が上野公園に響き渡った。
『帝国華撃団! 今回はそこの奴らに助けられたな、だが! 貴様らの命、次こそはこのアタシが貰い受ける。覚悟するがいいさ! アハハハハハハハハハ・・・・・・』
 土蜘蛛は捨てぜりふを残し彼らの前から消えた。
 帝劇の者達は対応に困った。
 周りを取り囲んだだけで退却してしまった相手に対して「勝利のポーズ」をしても良いのだろうか。
 それに、特車2課第二小隊のメンバーと特工課のまろんがいる所で顔をさらけ出すのも問題があるし。
 少し思案した大神隊長は光武改に内蔵されている画像投影・蒸気駆動式エーテル波通信機キネマトロンを使って配下の光武改8機に通信回線を開いた。
「今回は大した活躍も出来なかったし、このまま帰ることにしよう。皆、それでいいな」
「ま、しゃあないわな。大神はんの言う通りやし。ウチはそれでエエで」
「わたしも大神さんの言う通りでいいです」
「少尉さんの言う通〜りでぇす。さっさと帰りましょう」
「私も隊長の意見に賛成です」
「えー、アイリスつまんないー」
「そうですわ。私たちのお陰でこの人達も助かったわけですから感謝の言葉くらい欲しい物ですわね」
「なーに言ってやがんでぃ。このすっとこどっこい。早くかえんねぇと腹が減っていけねぇや」
「まったく、この山出しは食べることしか頭にないんですの?」
「なんだとぅ、この蛇女ぁ」
「やる気ですの? この私と」
「おお、やってやっても構わないんだぜ」
「まぁまぁまぁ、ふたりとも落ち着いてくれよ。レニも構わないだろ?」
「問題ない。早く帰って休養を取り、次の出撃に備えるべきだ」
「それじゃあ、オレが彼らに礼を言って置くから皆は先に翔鯨丸へ行っていてくれ」
 大神が指示すると彼女らは疲れた様子で公園上空に待機していた翔鯨丸に向かって歩き出した。
 ひとり残った大神は光武改の数倍は大きいパトレイバー第2小隊と特工課のまろんにむかって歩き始めた。
 大神は彼らの前で立ち止まると拡声器を使って彼らに語りかけた。
『特車2課第二小隊の方たちとお見受けしましたが』
 大神は彼らが帝劇のお助けメンバーとして駆り出された経緯を副司令藤枝楓から聞いて知っていた。
 そのため、自分たちの代わりに苦労してくれた第2小隊に対して精神的に借りを持っていた。
 そんな彼が話し掛けると第2小隊1号機パイロットの泉野明がそれに答えた。
『はい、こちらは特車2課第二小隊所属の者です。アナタは?』
『申し遅れました。私は帝国華撃団所属の対降魔戦戦闘部隊の者です。残念ながら、正体を明かすことを禁じられている為名乗ることは出来ませんが勘弁していただきたい』
『あはは、そうですか。それで、何かご用ですか?』
『はい、今回件についてひとつお礼をしたいと思いまして』
『は? いえ、感謝されるのは大変嬉しいですが・・・、私達は警察官です。地域住民の平和を害する者達から守る事が仕事ですから、べつにそんな』
『そうですか、それでも今回はあなた方のお陰であの土蜘蛛を退治することが出来たのですから』
『あははは、はぁ。そうですか、でも、あのロボットを撃退できたのは私達の働きじゃないんだよねぇ・・・、とりあえず私達がやったのはあの脇侍とか言う小型ロボットだけで。ねっみんな』
 泉が無線機でメンバーに通信すると消極的な肯定の言葉がスピーカーから聞こえてきた。
『はぁ、それでも是非お礼をしたいのです。ありがとうございます』
『いえいえ、どういたしまして。あ、そうそう、あの土蜘蛛と互角に戦ったのはそこの女の子ですから、お礼なら彼女に』
『彼女がですか!?』
 大神が不思議そうに尋ねると、イングラム1号機は肯いた。
『そうなんですよ。あれが変な技を使ったらアルフォンス、つまりこのレイバーが動かなくなっちゃってやられそうになったんだけど、彼女が助けてくれたの。まろんちゃん、私からもお礼をいっとくね、ありがと』
 野明がそう言うと、第2小隊と大神の視線が自分に集中して焦ってしまったまろんは、無意識のうちに近くにあった鋼鉄製のベンチを土台ごと地面から持ち上げた。
 照れてしまった彼女は花の花弁を引き千切るように指先で鋼鉄を摘んで千切り始めた。
「そ、そんな。わたしなんてただの怪力しかないただの女の子なんですけど、そんな私でも役に立てるんならそれでもいいかなぁ〜って思ってて、だから、つまり、その、わ、わ、わ、わたしも皆さんのお役に立ててとってもうれしいです。ハイ」
『・・・・・・いえ、確かに貴女は大変に凄い実力をお持ちのようです。あの黒鬼会の連中を退治することが出来たのは貴女のお陰です。ありがとうございました』
「いえ、ぜんぜん大した事ありませんから。あ、そ、それじゃ失礼しま〜す」
 そう言うが早いかまろんはダッシュで駆けていってしまった。
『えーと・・・』
『それでは、私達は現場検証を管轄の警察に引き継ぐまでこの場の警備を続けますので』
 野明がイングラムを操作して綺麗な敬礼をすると後ろに控えていた遊馬、太田、香貫花のパトレイバーも敬礼を行った。
『は、それでは私も失礼します。ではご健闘を』
 そう言うと大神の光武改も翔鯨丸が待つ方へ消えていった。
『行っちゃった、けど、参考人として身柄の拘束しといた方が良かったのかな』
『それは無理ね』
『どうしてさ香貫花』
『だって、あの小型のロボットは上空から何の支援装備もなく、上空から降下してきたのよ。体格差はともかく性能は段違いだわ。私達ではあの機体には勝てない可能性が高いもの』
『別に戦わなくても説得すればいいじゃん』
『・・・野明、あなた、逃げる犯人に「待て」と言って素直に待つ奴がいると思ってるわけ?』
『はは、無理だよね。でも、彼らはこちら側の人間だと思うよ』
『秘密戦隊もの? アメリカでも流行ったことがあるけど、日本人て秘密戦隊が好きだものね』
『そうかな。あ、そうだ。隊長に連絡しとかなきゃ。・・・・・・あ、それから太田さん・・・』
『ん? なんだ? 早く連絡をせんか』
『熊耳さん、すっごく怒ってたから。覚悟しといた方がいいかもねぇ〜』
 その瞬間太田の顔から血の気が引き、縦線が顔に入っていた。
『ご愁傷様』
チーン



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