NeonGenesis ○二年五月三〇日
日本晴れ かなり暑い
 
 今日のネタは工業界について語りたいかと思います。
 
 新世紀も二年目に突入した訳ですが、工業界で何が問題になっているかと云えば・・・完全に外国からの輸入に頼ってきていた物資ですね。
 経済新聞を購読しているのですが、そこから得た知識なんで専門家に聞いたら異なる意見が出そうなのですが、一個人の見解を述べようと思います。
 多種多様な輸入物が日本には入って来ていましたが、特に金属シリコン、半導体を製作する際にウェハーの基盤に使用していた重要な物質だったのですが、今の所、輸入再開の目途が立っていない、とか。
 とは言えサファイアベースのウェハーも開発が進んでいたから、Al−Si合成で何とかなるのかも。コストが掛かりそうだけど。
 その他にも色々とあるけど、鉱物資源や食料・飼料などの分かり易い物以外で、意外な欠乏物資として挙げられるのが、「塩」。
 日本国内の食用塩は専売公社の時代から続く国内七社体制で日本式のイオン交換膜濃縮技術で作った高純度の海水原料塩が賄っていたんだけども、工業用の食べたら食中毒を起こすレベルの天日塩は膨大な量が輸入されていた訳で、工業用ソーダはそれらの食べられない塩を処理して作っていた訳だから現在の工業界はてんやわんやである。
 大概のフレーク塩(粗塩・海水を乾かして機械で剥ぎ取っただけの不純度の高い工業用塩。岩塩の無い国ではこれを更に溶解して再度煎熬<煮詰める>する事で食塩を作っている。)は戦場と化しているメキシコ沿岸地域や無人の荒野となったオーストラリアからの輸入に頼っていたのだが、国内に出現していた上げ浜式製塩工場等の不純物バリバリで、塩化ナトリウム濃度が低い所為で塩漬けにすると殺菌力が低くて物が腐ってしまう塩をソーダの原料に使おうにも絶対量が足りない。
 と言う事で、やはり中華共同体からの輸入塩が頼りという事になる。
 これが工業塩だけでなく食用塩にまで伸びてくると海水を天日で蒸発させて濃縮させる中華塩はコストが安いから、国内食塩がピンチである。
 美食ブームで塩化ナトリウム以外の成分が多いほど美味しい良い塩だと云う認識が出来てしまっているので、更にピンチだ。東西新聞の某究極の料理特集担当者のバカヤロー。


 輸入品に関して、その1終わり。その2に続く。