SSFW外伝−「海援隊がゆく」−外伝




プロジェクトX



♪〜かぜのなかのすばる〜(川仲嶋美幸「地上の星」)

「襲いかかった未曾有の危機」

「会社の生き残りを賭けて」

「公開された新技術」
「それをまとめる一人の男」

「集められた技術者達」
「夢の車を目指して」

「次々と発生する難問」
「技術はそれをのりこえる」

「血と汗と涙の結晶」
「栄光を掴みし者達」

「新世紀がつくった車〜プリリス誕生〜(前編)」



「夢の車を開発せよ」



小久保アナ  「プロジェクトX今回は、今週と次週の二回にわたって「新世紀がつくった車〜プリリス誕生〜」をお送りいたします。今週は前編としてこの車の開発開始から完成までをお送りいたします」

国元アナ  「それでは小久保さん。今回のお話の主役であるプリリスなんですが、どういう車であるかはご存じですよね」

小久保アナ  「はい、確か世界初の「無公害・極低燃費電気自動車」でしたね」

国元アナ  「ええそうなんです。実車をこちらに用意いたしました」

小久保アナ  「この車体一面に貼り付けられているのが、「無公害・極低燃費」を可能にした「高効率太陽光発電電池」なんですよね」

国元アナ  「ええ。まあそれだけじゃないんですけれどね。やはり世界初のことをやったということで完成にはそれだけの苦労があったそうですよ」

小久保アナ  「それら数々の困難を乗り越えてこのプリリスを完成させたのがこちらの皆さんです。この企画を立案した企画者、各部品の開発者達、実際に製造を行った自動車メーカー等、様々な人々の手によってこれは成されました」

国元アナ  「それではこのプリリスの開発秘話。これよりお送りいたします」














プロジェクトX



♪〜かぜのなかのすばる〜(川仲嶋美幸「地上の星」)

「販売不振」
「夢の車は夢と化すのか」

「こんなに良いモノが売れないはずはない」」
「営業マン達は日本全国を駆けめぐる」

「起死回生の一策」
「ある一人の女性のアイディア」

「知らないという障害」
「なら分からせればいい」

「大成功」
「名車の誕生」

「新世紀がつくった車〜プリリス誕生〜(後編)」



「プリリス販売作戦」

  …

小久保アナ  「プロジェクトX今回は、先週から引き続きまして「新世紀がつくった車〜プリリス誕生〜」をお送りいたします。今週は前編としてこの車の開発開始から完成までを追いかけます」

国元アナ  「さて小久保さん。前回の放送ではこの車の完成までをお送りしてきたんですがその後の道のりも平坦ではなかったんですね」

小久保アナ  「はいそうです。世界初の性能を持って誕生した「プリリス」だったんですが販売開始直後は酷い販売不振に陥ります」

国元アナ  「それらを乗り越えてこの名車「プリリス」が誕生する訳なんです」

小久保アナ  「このピンチを乗り越えるために全身全霊をかけて活躍なされたのがこちらのみなさんです。各メーカーの営業・企画の方々、広告会社、CM製作の方々」

国元アナ  「そしてこの危機を乗り越えた一つの大きな原動力が、ある一人の女性が出したCMプランだったんです」

小久保アナ  「それではこのプリリスがいかにして名車と呼ばれるようになったか。これよりお送りいたします」

  …

  …

国元アナ  「なぜプリリスがこんなに販売不振に陥ったかというとそこにはやはり「誰が作ったか分からない」と言う大問題が根底にあったんですね」

小久保アナ  「はいそうですね。そこであるアイディアが一人の女性から出されました。その方を本日ここにお呼びしております。こちらへどうぞ」

コツコツコツ

小久保アナ  「プリリスの全般的な企画を担当された「海援隊」の「企画本部長」。「福岡 田鶴子」さんです」

田鶴子さん  「どうも」

国元アナ  「さて福岡さん。この社運をかけた「プリリス」。このような状況に陥ってしまった訳なんですが。その当時は原因が分かっておられたんですか?」 

田鶴子さん  「いいえ、最初は全く分かりませんでしたね。「こんなに良いモノが何故売れないんだ」と言う疑問ばっかり浮かんでおりました。その後だんだん調査していくうちに、これは「誰が作ったか分からないから信用できない」という買う側の気持ちが明らかになってきたんですね」

国元アナ  「時空融合の影響による「隣町が全く分からない」状況の影響ですね」

田鶴子さん  「ええ、そうです。ではそれだったら。「誰が作ったか分からせればいい」という考えに行き着いたんです」

小久保アナ  「そしてこの考えを実行するために一本のCMが作られました。まずはそちらからご覧になっていただきましょう」




   

『プリリス:CM』



「私たちが、作りました」(黒地に白文字。引きつけるように)










  (各会社の工場や建物をバックに。それぞれの会社の技術者達が自社の製品を携えて)

(人と製品、それと会社名を目立つように)


  ・高効率太陽光発電電池:京レ


  ・超高性能充電式バッテリー:東セラ


  ・川津式超小型強力モーター:川津製作所


  ・強化超軽量有機素材:シンドーマテリアル


  …


  ・企画:海援隊


  ・生産:トミタ自工(ここで初めて車を出す)


  (このあと2行は1行づつ1画面で最初と同じく黒地に白文字。ここから最後までタン、タン、タン。と言う感じで切り替える)













  「新世紀が、作りました」












  無公害・極低燃費電気自動車


  「プリリス」(車を前に各関係者達の集合写真にする。あくまでも車を中心に)






  …

  プロジェクトX:エンディングテーマ

  ♪〜語り継ぐ人もなく〜(川仲嶋美幸「ヘッドライト・テールライト」)



    <終わり>







<あとがき>
どうも、小さな一読者です。
今回は…「プロジェクトX」ってご存じですよね。
NHKの総合で毎週火曜日21:15〜22:00に放送してるんですけど
私はそれのファンで、毎週欠かさず見てます。
番組の内容としては、ある計画(プロジェクト)が完成するまでの様々な困難をいかにして乗り越えていったかを紹介するって番組なんですけど。
で、今回のお話としては、海援隊のこれまでに行われたプロジェクトの一つである「プリリス」についてその「プロジェクトX」の構成を真似てやってみたんですが…
ちょっと…と言うか相当…苦労しました。
まずオープニングのところが浮かんだんですがその後の番組の中身が書けない。
だけど捨てるにはもったいなさ過ぎる。
ということでこんな変則的な内容になってしまいました。
ごめんなさい。
「…」のところにはここには書いてないですけど、開発者や営業マン達の苦闘の歴史が入っているものと考えてください。
あとは…田鶴子さんテレビ初出演おめでとうございます。
次回は、「海援隊の第4話Bパート」の予定です。
では、この辺で。小さな一読者でした。

 




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